中国を通して北朝鮮に影響を行使? そのような幻想は捨てよ

【新刊】池海範(チ・へボム)著『中国は北朝鮮をどう扱うか』(キパラン刊)

  「血で結ばれた親善」という北朝鮮と中国の関係も、ひたすら平坦だったわけではない。本紙北京特派員出身で東北アジア研究所長を務めている著者は、両国は時として「離婚直前の夫婦」のようだと説明する。韓中国交正常化のような山場が訪れるたび、深刻な対立をあらわにしたという。

  関係の背景にある両国の外交戦略は一貫している。国家関係を動物になぞらえた米国の政治学者ランドール・シュウェラーの理論を通して、これを説明する。中国は、ライオン(米国)を追い出して北東アジアの秩序再編を狙うオオカミ。北朝鮮は、これに便乗して韓半島の「ゲームチェンジャー」になろうとするジャッカルに相当する。機会主義的なジャッカルがライオンではなくオオカミに従うのは、在韓米軍撤収という共通の利害関係があるからだ。

  韓国は、中国を通して北朝鮮を動かせるという幻想を捨てなければならない。「中国は北朝鮮包容を通した影響力確保にのみ関心がある。北朝鮮が中国の要請を受け入れるのは、自分たちの国益に有利と判断されるときだけだ」。340ページ、2万1000ウォン(約1820円) チェ・ミンギ記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/26/2020062680112.html

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