対北ビラ散布の脱北者団体代表、取材記者への暴行容疑で令状

 北朝鮮向けビラ散布活動を行ってきた脱北団体「自由北朝鮮運動連合」の朴相学(パク・サンハク)代表(52)に対し、警察は1カ月前に発生した暴行と公務執行妨害容疑を適用し、30日の拘束令状を申請した。

  警察によると、朴氏は先月23日午後9時ごろ、ソウル市松坡区の自宅を訪れたSBS放送の取材記者に「どうやって自宅の住所を知ったのか」という趣旨で抗議し、れんがを投げ付け暴行を加えた容疑だ。その際、取材記者3人が負傷し、一部は重症を負い病院で治療を受けた。朴氏は暴行を止めようとした警察官に対してもガス銃を噴射したという。

  この事件に先立ち朴氏は、北朝鮮向けビラ散布を禁じた政府の方針を無視し、複数回にわたり北朝鮮にビラと米の入ったペットボトルを飛ばした。北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)氏は先月4日に朴氏の行為を非難し、同月16日には南北共同連絡事務所を爆破した。朴氏がSBS記者らを暴行した2日後には、ソウル警察庁保安捜査隊が南北交流法違反容疑で朴氏と弟のパク・チョンオ氏の携帯電話、車を押収し、事務所を家宅捜索した。  警察は朴氏が数億ウォン(数千万円)の寄付金を横領した容疑についても捜査中だ。警察は最近まで「自由北朝鮮運動連合」に寄付金を支払った後援者300人以上を参考人として呼び、当初公示された後援目的とは異なった用途で寄付金が使用された点について伝え、後援者らに朴氏に対する処罰を求めるか確認したという。警察は参考人への聴取を行った上で、後援金転用容疑を追加し刑事処罰を行う方針だ。

  一部からは「北朝鮮向けビラ散布に対する法的責任を追及するのは難しいと判断した警察が、別の事件を口実に無理に拘束し、捜査を行っている」との指摘も出ている。取材記者と警察官に対する暴行が起こっってから1カ月以上過ぎたが、今になって拘束令状を申請するのは納得し難いということだ。

  また朴氏は「警察などが『身辺保護』を口実に、私の北朝鮮人権関連の活動を監視している」と主張している。実際に朴氏は「身辺保護放棄の覚書」を警察に提出したが、警察はこれを受け入れていないことが確認された。 ◆世界報道自由度ランキング韓国42位、米国45位、日本は

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/31/2020073180071.html

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