韓米ミサイル指針改定 ロケットの固体燃料使用可能に=韓国大統領府
【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長は28日の会見で、韓米ミサイル指針が改定されたと発表した。改定によりロケットに対する固体燃料の使用制限が解除される。 今後、固体燃料を使用した民間ロケットの開発や生産が自由に行えるようになる。 金氏は「全ての韓国企業と研究所、韓国国籍の個人はこれまでの液体燃料だけでなく固体燃料やハイブリッド型など多様な形態のロケットを制限なく自由に研究・開発し、生産、保有できる」と説明した。 既存の韓米ミサイル指針は、ロケットの推力を「100万ポンド・秒」に制限してきた。100万ポンド・秒は、重さ500キロの物体を300キロメートル以上運搬するのに必要な力だ。 ロケットを宇宙に打ち上げるためには5000万、または6000万ポンド・秒が必要なため、これまでのミサイル指針はロケットに必要な総エネルギーの50分の1から60分の1のみの使用に限っていたことになる。 金氏は「このような制約の下で、固体燃料ロケットの開発は事実上不可能だった」と話す。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年10月、国家安保室が米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)とこの問題を解決するよう指示。9カ月にわたる韓米間の集中協議の末、ミサイル指針の改定に至った。 韓国の弾道ミサイル開発を規制するため、1979年に制定された韓米ミサイル指針はこれまでに3回改定され、今回で4回目となる。 これに先立ち、2017年9月に文大統領とトランプ米大統領が電話会談を行い、弾道ミサイルの射程距離を800キロまでとし、弾頭の重量制限を完全に解除する内容の3回目の改定することで合意した。
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/28/2020072880201.html
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