安益泰に「親日レッテル貼り」した与党勢力、15年前には独立有功者として礼遇を検討

 光復会の金元雄(キム・ウォンウン)会長は、故・安益泰(アン・イクテ)先生が作曲した愛国歌(韓国の国歌)を「親日残滓(ざんし)」と主張しているが、現在の与党勢力はかつて盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時、愛国歌の著作権料放棄を宣言した安先生の遺族を大々的に歓待していたことが26日までに分かった。当時首相だった与党・共に民主党のイ・ヘチャン代表は遺族らを首相公館で歓待し、安先生に対する政府次元での叙勲も検討していた。

  保守系野党・未来統合党の成一鍾(ソン・イルジョン)議員によると、イ代表は首相在任中の2005年3月、ソウル市鍾路区三清洞の首相公館で安先生の妻の故ロリータ・アン氏ら遺族を接見した。遺族らはイ代表に面会する直前、韓国文化観光部(省に相当)の鄭東采(チョン・ドンチェ)長官(当時)に会い、愛国歌の著作権を韓国政府に寄贈していた。当時、政府は愛国歌の使用に伴う著作権料をスペインに住む安先生の遺族に支払っていた。この事実が伝えられ問題になると、遺族らが著作権料を放棄したのだ。

  当時、ロリータ・アン氏は「愛国歌はまさに韓国」「韓国人からの夫に対する深い愛を悟った。韓国人も夫が抱く祖国への愛情を共に感じることを願う」と述べていた。これに対して鄭長官は「政府部処(省庁)による協議を経て、安先生を独立有功者として礼遇してほしいとする遺族の希望を受け入れる方向で検討したい」と述べていた。国家報勲処はこの年、大統領業務報告で「安益泰先生への叙勲を推進する」と報告していた。

  成議員は「与党勢力は必要に応じて安先生を大きく称賛したかと思えば、今度は逆に親日として攻撃の対象にする二重の態度を示している」と批判した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/27/2020082780040.html

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