【社説】政権の忠犬なら被疑者も昇進、文在寅の所有物になった検察

 青瓦台と法務部は27日、次長検事以下の検察人事異動を発表した。内容を見ると、韓東勲(ハン・ドンフン)検事長の携帯電話を押収しようとして暴行劇を演じた丁珍雄(チョン・ジンウン)ソウル中央地検刑事1部長が光州地検次長検事に昇進した。暴行容疑で捜査を受けている被疑者をむしろ栄転させたことになる。朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長が告訴された事実を漏えいしたとして告発されたソウル中央地検第4次長検事は第1次長検事に異動する。捜査対象者を全国の次長検事のトップに据えた形だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の義母を起訴した検事がソウル中央地検第2次長検事、法務部報道官が第3次長検事のポストを占めた。捜査が不適切だったとする指摘を受けているオプティマスファンド事件担当の部長検事は、ライムファンド捜査担当の次長検事へと昇進した。ライムファンドをつぶせという意味合いだ。さらに、インターネットに朴元淳前ソウル市長と腕を組んだ写真を掲載し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏に賛辞を送った検事も良いポストを得た。

  それは予見されていたことではある。青瓦台と法務部は今月初め、検事長級人事で大検察庁の次長検事、反腐敗部長、公共捜査部長をはじめ、大検察庁の中心幹部、ソウル中央地検長、法務部検察局長、ソウル東部地検長などの要職を丸ごと文在寅大統領と縁故があるか、チョ・グク事件、チャンネルA事件などで政権側に付いた人物で埋め尽くした。政権の忠犬の役割を果たしたとして賞を与えた格好だ。今回の人事はさらに、違法行為を犯したとしても政権側に立ちさえすれば出世を保障するものだ。検察は大統領の所有物だと公言したに等しい。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/28/2020082880072.html

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