金与正氏、コロナ流入を遮断するため「平壌封鎖作戦」を指揮

 北朝鮮では、「コロナ19」ウイルスの流入・拡大の防止に全力を挙げる中で、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の実妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長が防疫司令官を務めて指揮を取っているという。北朝鮮が政権の命運を賭けて進めているコロナ防疫の実務の全権を金与正氏に任せたことで、金与正氏の政治的立場が一段と強化されたのではないか、という見方が持ち上がっている。

  北朝鮮内部の事情に詳しい消息筋は30日「北朝鮮は海上および国境の封鎖など、コロナウイルスが流入し得るあらゆるルートについて物理的に完全遮断措置を実施している」として「金与正がコロナ防疫司令官を務め、指揮を取っている」「金委員長が防疫システムを『最大非常体制』に格上げして金与正が防疫事業を総括することになり、極めて強硬な対応を続けている」と伝えた。

  また、別の北朝鮮消息筋は「地方の人間が平壌に入るのを防ぐため、道路や鉄道を完全封鎖する宿泊検閲を大幅に強化した」とし「1カ月に1度行っていた宿泊検閲を随時行っており、アリ1匹隠れられないほどにコントロールしている」と伝えた。北朝鮮は繰り返し「コロナ確定患者はいない」と主張しているが、実際には発症者や死者が多数出ているとの見方が相次いでいる。

  世界保健機関(WHO)平壌事務所長は今月28日、米国のラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)に「20日現在2767人がコロナ19検査を受けた」とし「全員が陰性判定だったとの通知を受けた」と明かした。しかし、脱北者団体の北朝鮮人民解放戦線は最近、北朝鮮においてコロナで4万8528人が隔離され267人が死亡したと主張した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/31/2020083180007.html

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