防疫レベル第3段階への引き上げ含め検討中 「近く決定」=韓国政府
【ソウル聯合ニュース】韓国で27日、新型コロナウイルスの新規感染者が400人台に急増し、政府が防疫レベルを最高水準に引き上げる検討を本格化させている。 政府の中央事故収拾本部の尹泰皓(ユン・テホ)防疫総括班長はこの日の定例会見で、状況の厳しさを認識し、「社会的距離の確保」のレベルを現行の第2段階から最も高い第3段階に上げることを含め、あらゆる可能性を検討していると明らかにした。第3段階に準じる措置を取るのか、完全な第3段階にすぐに移行するのかなどを議論中だとし、「(第3段階への引き上げを)いつ実施するのかは、議論を経て近く決定する必要がある」と述べた。 尹氏は、国民の移動量を抑えるため、不特定多数が利用する施設の閉鎖など強制的な手段をより多く、幅広い分野に適用する案が検討可能だとしながらも、「該当の業種に従事する国民の被害が伴う措置だ」と言及。そのため「不要不急の約束や集まりは取りやめ、自宅で過ごし、密集した施設の利用を控えるよう要請している」と強調した。 中央防疫対策本部によると、27日午前0時現在の国内の新型コロナ感染者数は前日午前0時の時点から441人増えた。1日あたりの新規感染者数は、首都圏での集団感染が本格化した今月14日から2週間連続で3桁台を記録している。400人を超えたのは、南東部の大邱市と慶尚北道を中心に流行の第1波が拡大していた2月末や3月初め以来となる。 感染者の急増を受け、政府は今月16日、ソウルと近郊の京畿道に限り社会的距離の確保のレベルを第2段階に引き上げ、19日以降は仁川市にも適用範囲を広げた。 だが尹氏によると、先週末の首都圏の移動量はその直前の週末に比べ約17%減にとどまり、減少率は大邱市や慶尚北道での流行時の約40%減を大きく下回る。 尹氏は「首都圏だけでなく、それ以外の地域でも感染者が増加を続けている」と危機感を示し、「今や防疫ルールの順守だけでは不十分で、感染拡大の契機になりかねない集まり自体を減らす必要があるため、約束や集まりなどは取りやめ、外出する用事があればどうしても必要なのかをもう一度考えてほしい」と重ねて国民に呼び掛けた。
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/27/2020082780194.html
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