朝・中の顔色を伺って先延ばししている間に一人ぼっちになった韓国

 米国と日本の国防相が29日にグアムで韓国抜きで会談を行ったが、これは北朝鮮と中国を意識した韓国政府が会談への参加に消極的な態度を示しことが理由だったことがわかった。米国は当初、韓国の国防長官を含む3カ国によって北朝鮮問題と中国問題について話し合うことを希望していた。ところが韓国政府はコロナや国内での日程などを理由に明確な態度を示さず、今月末になって「出席は難しい」との意向を伝えたという。最終的に米国と日本の国防相だけで、北朝鮮の大量破壊兵器など韓半島問題について意見を交換する形となった。

  韓国の不参加については、「対北朝鮮制裁の趣旨に反する」という度重なる警告にもかかわらず、南北交流事業を強行しようとする韓国政府の態度も影響したようだ。外交関係者の間では「韓国がいるべき場所に姿をみせず、やってはならないことをやる事態が相次いでいる」との指摘も出ている。

  ある外交筋は「韓国にとって安全保障面での最大の脅威は北朝鮮だ。その北朝鮮の大量破壊兵器や弾道ミサイルへの対応策を話し合う場から、肝心の韓国が抜け米国と日本だけで頭を突き合わせた」とした上で「韓米日の三角協力体制が弱体化している」と指摘した。一部からは「米中が激しく対立する状況で、韓国政府が米国の側に立つという形を避けるため、今回の会議に参加しなかったのでは」との見方も出ている。コロナと国内の日程は表面的な理由に過ぎないということだ。

  徐薫(ソ・フン)青瓦台(韓国大統領府)国家安保室長はわずか1週間前の今月21-22日、コロナの感染が再び拡大する中で楊潔チ・中国共産党外交担当政治局委員と釜山で会談した。コロナの感染が拡大する中でも韓中会談に応じた韓国政府が、韓米日会議には参加しなかったのだ。これについて韓国国防部(省に相当)は「コロナの影響と各国の日程から、三カ国全てに都合の良い適切な日時を決めることができなかった」と説明した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/31/2020083180005.html

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