米日の国防相、「対北制裁を忠実に履行」で一致…韓国は不参加

 米国のエスパー国防長官と日本の河野太郎防衛大臣が29日(現地時間)にグアムで会談し、北朝鮮問題と中国への対応について意見を交換した。この会談は当初、韓国・米国・日本の3カ国国防相会議の形で準備が進められていたという。ところが最終的に韓国抜きで米日だけで会談が行われた。

  会談で米日両国は、北朝鮮の核兵器と生物化学兵器、さらにこれらを運搬可能なミサイルとそれらに関連する生産施設の解体について意見を交換し、国連安保理による対北朝鮮制裁決議を完全に履行することを確認した。米国防総省は「北朝鮮の大量破壊兵器とその生産手段、運搬手段の完全な除去を含め、トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長による2018年のシンガポール首脳会談での共同声明について、エスパー長官はこれを完全に履行する米国の決意を改めて強調した」と説明した。

  双方はさらに「北朝鮮に対し、全射程距離の弾道ミサイルを完全に不可逆的な形で廃棄する方向で、国連安保理決議を完全に履行しなければならないとの認識で一致した」という。NHKが報じた。

  米本土への攻撃が可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)以外にも、韓国と日本を狙った北朝鮮の短距離・中距離ミサイルを最後まで容認しないことについても、日本は米国から確認を得たと解釈できそうだ。韓国の利益にも直結する問題だが、韓国の国防長官が参加しない中で、米日両国だけで議論が進められた。

  エスパー長官は会談で「ASEAN・インド・オーストラリアとの協力、さらに韓国・米国との三角協力を強化するための日本の努力を歓迎する」とも発言した。韓米日三角協力において韓国は姿を消し、日本だけが残った形だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/31/2020083180004.html

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