ソウル高検、「韓東勲暴行疑惑」で丁珍雄部長検事を被疑者に

 ソウル中央地検の丁珍雄(チョン・ジンウン)刑事1部部長検事=写真=による「韓東勲(ハン・ドンフン)検事暴行疑惑」に関する監察を進めているソウル高検は26日までに、丁部長検事を被疑者として扱うことを決めたもようだ。複数の検察関係者によると、ソウル高検は最近、丁部長検事には汚職と暴行の疑いがあるとして、監察と捜査を並行して進めているという。

  これに先立ち、丁部長検事はソウル高検に数回出頭を求められたが、応じなかったという。監察ではなく、刑事事件として立件されれば、高検監察部検事はソウル中央地検の職務代理発令を受け、逮捕や家宅捜索など強制捜査を行える。検察周辺からは27日に予定される検察中堅幹部人事以降、ソウル高検が今回の事件に対する捜査を本格化させるとの観測が聞かれる。

  丁部長検事は7月29日、韓東勲検事長の携帯電話のSIMカードを押収しようとした際、韓検事長を暴行した疑いが持たれている。しかし、丁部長検事は「韓検事長が物理的に家宅捜索を妨害し、自分も負傷した」と主張し、家宅捜索直後に自身が病院に入院した写真を公開した。それでもソウル高検が丁部長検事を被疑者扱いしたのは、家宅捜索の現場にいた検事や検察職員による証言が丁部長検事に不利な内容だったためとされる。「丁部長検事が一方的に物理的な力を加えた」という趣旨の証言だったとされる。丁部長検事が出頭に応じなかったことが影響を与えたとの見方もある。

  法曹界関係者は「最近就任した趙商チョル(チョ・サンチョル)ソウル高検長が今回の事件の監察を直接指揮しており、捜査が避けられないと判断したようだ」と述べた。趙高検長は就任当日、今回の事件について、ソウル高検監察部による正式な報告を受けた。これに先立ち、李盛潤(イ・ソンユン)ソウル中央地検長は趙高検長の前任者である金栄大(キム・ヨンデ)前ソウル高検長を訪ね、「『チャンネルA事件』を捜査中なので、監察に応じられない」と監察中断を求め、言い争いになったとされる。

  一方、丁部長検事は同日、ソウル中央地裁で行われた「チャンネルA事件」の初公判に出廷し、約30分間にわたり訴状を朗読した。判事1人が担当する裁判に部長検事が出廷するのは異例だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/27/2020082780085.html

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