韓国海洋水産部職員が悲鳴上げたその瞬間…文大統領の14時間に何が

 北朝鮮軍による韓国海洋水産部職員A氏銃殺事件の前後に当たる、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と青瓦台の「14時間の対応」をめぐって、連日議論が繰り広げられている。

  青瓦台によると、文大統領は22日午後6時36分、(青瓦台の参謀たちが仕事をする)与民館の執務室で、「A氏が海で行方不明になった後、北朝鮮側に発見された」という内容の書面報告を受けたという。それから14時間後の23日午前8時30分、文大統領は官邸で「北朝鮮がA氏銃殺した後、遺体を焼却したものと見られる」という内容の青瓦台秘書室長・安保室長による対面報告を受けた。

  その間の22日午後10時30分、国防部は「北朝鮮軍が22日午後9時40分にA氏を銃殺した後、遺体を焼却した」という情報を入手して青瓦台に報告し、青瓦台では深夜の緊急関係長官会議まで開かれていた。しかし、文大統領はこれを知らなかったというのが青瓦台の説明だ。

  結果的に、文大統領が書面報告を受けた後、A氏が生存していた3時間を含めて合計14時間に、韓国政府の直接の対応措置はなかったことになる。今月に入って南北首脳間の「親書ライン」まで稼動させていた状況で、北朝鮮軍の前に無防備にさらされた韓国人を救出・送還するための試みすらしなかったということだ。

  青瓦台は「軍が収集したA氏の情報が不確実だったので、一晩中分析して信ぴょう性を確認した上で23日に大統領に報告した」としている。青瓦台の姜珉碩(カン・ミンソク)報道官は同日、「基本的に、韓国領海から数十キロ離れた北朝鮮海域、我々が見ることも入ることもできない所で起こった事件だった。韓国軍の目で確認できたのは、遠い北朝鮮海域での火花が監視装置で観測されたということだけで、それ以外は何もない状況だった。電話で話すように現場の声を聞くことができたものでもない。ただ途切れ途切れの『情報』だけが存在していた状況だ」と説明した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/29/2020092980059.html

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