遺体が消えた? 浮遊物を40分間燃やした? つじつまが合わない北の説明

 韓国大統領府(青瓦台)が25日公開した北朝鮮からの通知文には、公務員A氏の射殺と遺体損壊についての説明が記載されているが、その内容は韓国軍の主張と様々な点で食い違っている。韓国軍は「北朝鮮がA氏を射殺し、遺体を燃やす際に非人道的、非倫理的な状況があった」と指摘した。しかし通知文によると、北朝鮮は「境界地域における決められた手続きに従っただけで、大きな過ちはしていない」という趣旨の主張を行った。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は通知文の中で「非常に申し訳なく思う」との意向を伝えた。あたかも国際社会から非難を受けるような行動はなかったかのように通知文を作成したのだ。韓国軍からは「北朝鮮特有の二重プレー」との批判が出ている。

  北朝鮮からの通知文と韓国軍の分析は、A氏に対する北朝鮮の虐待・射殺をめぐる詳細な内容について決定的に食い違っている。韓国軍は「北朝鮮の船舶は、6時間以上にわたりA氏が使っていた浮遊物をロープにつないで引きずり回し、最初の発見からかなり時間が過ぎてから射撃を加えた」と推測している。これに対して北朝鮮はこれら一連の過程を省略し、「A氏は西海で北方限界線(NLL)を越えてきたため、通常の警告射撃を行った」という趣旨の説明を行った。北朝鮮は「取締りのための命令に引き続き応じなかったため、さらに接近して2発の空弾(空砲)を撃つと、正体不明の対象が逃走するかのような状況になった」「これに対して10発以上の銃弾を違法侵入者に向けて発砲した。この時の距離は40-50メートルだった」と主張した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/26/2020092680007.html

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