青瓦台「韓国軍が見たのは炎だけ…細切れの情報のみだった」

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、大統領府の首席・補佐官会議で、北朝鮮軍が海洋水産部(省に相当)公務員Aさんを射殺して遺体を焼いた事件と関連し「北朝鮮当局は、わが政府が責任ある回答と措置を求めてからわずか1日で通知文を送ってきて、迅速に謝罪し再発防止を約束した」とし、その上で「特別に金正恩(キム・ジョンウン)委員長がわが国民に対し、非常に申し訳なく思うという気持ちを伝えてきたことについて、格別な意味があると受け止める」と発言した。

  文大統領は、今月21日にAさん行方不明の報告を受けてから170時間後、23日に北朝鮮のAさん射殺に関する対面報告を受けてから125時間後に出した初の肉声メッセージで、北朝鮮の責任には一切言及せず金正恩の謝罪のみ浮き彫りにしたのだ。文大統領は「北朝鮮の最高指導者として即座に直接謝罪したのは史上初であり、極めて異例のこと」とし「それほど金委員長も今回の事件を深刻かつ重く考えており、南北関係が破綻に向かわないことを願う気持ちを確認することができる」「(今回の事件が)南北関係を進展させる契機へと発展することを期待する」と発言した。  文大統領はこの日、「犠牲者がどのようにして北朝鮮海域に行くことになったのかなどの経緯とは関係なく、遺族に対し深い哀悼とお悔やみを申し上げる」と語った。また「理由のいかんを問わず、国民の身体と安全を守るべき政府として非常に申し訳なく思う」との言葉もあった。しかし野党からは「文大統領は哀悼のメッセージにも『条件』を付け、韓国政府の対応に問題はなかったという点を強弁しているのではないか」という声が上がった。

  青瓦台はこの日、「文大統領と青瓦台はAさん射殺前後の事件対応をきちんとやらなかった」という指摘に反論した。青瓦台のカン・ミンソク報道官は「韓国軍の目で確認できたのは、遠方の北朝鮮海域において炎が監視装置で観測されたというほかは何もない状況だった」とし「単に細切れの情報だけが存在していた状況」と発言した。韓国軍の情報が不確実で、十分な確認が必要だったというのだ。韓国軍も遅まきながら釈明に乗り出した。韓国軍の高官は28日「相当な時間、救助プロセスとみられる北朝鮮の状況を認知し、後で状況が急変して対応に制限があった」と語った。 ◆自国で報道されたニュースを信頼できますか? 韓国は最下位、TOP10は…

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/29/2020092980065.html

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