金正恩委員長「申し訳ない」の一言に大喜びして身を乗り出す文政権

 北朝鮮は25日、韓国海洋水産部職員射殺事件に関する通知文を青瓦台に送ってきた。統一戦線部名義の通知文には、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が韓国側に「申し訳ない」と述べる内容が含まれていた。青瓦台はこれをすぐに公開し、韓国政府関係者は相次いで「異例の早さの謝罪」「金正恩委員長が射殺の指示をしたのではなさそうだ」などと述べた。さらに、青瓦台は今回の射殺事件の十日ほど前に文大統領と金正恩委員長が親書を交わしていたことを明らかにし、その全文まで追加公開した。

  北朝鮮は通知文に「金正恩委員長は文大統領と南側の同胞たちに大きな失望感を与えたことに対して大変申し訳なく思っている」と書いている。しかし、遺体毀損(きそん)=焼却=、海洋水産部職員が越北(北朝鮮に渡ること)を試みたのかどうか、銃撃の状況、上部の指示などの核心となる争点で韓国軍当局の発表とかなり違う見解を示している。北朝鮮は「射撃後、10メートルまで接近して調査したが、(死体が)見つからず、大量の血痕が確認されたので射殺されたと判断した」「A氏が乗っていた浮遊物は海上で焼却された」と主張した。銃撃したのは事実だが、遺体を焼いてはいないということだ。北朝鮮は、韓国軍が「蛮行」「応分の対価」などの表現を使ったことについても、「不敬で対決的な色合いが濃い表現を使ったことに対して非常に遺憾に思う」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/26/2020092680009.html

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