NLL北側を捜索もしていないのに…北、一方的に設定した「警戒線」持ち出して大口

 北朝鮮は27日、北朝鮮側が銃殺した韓国海洋水産部の公務員の遺体を捜すために韓国政府が西海上で大規模な捜索作戦を行っていることに対し、突然「領海を侵犯した」と主張し始めた。韓国軍は捜索作戦中に北方限界線(NLL)を侵犯していない。このため、北朝鮮は西海のNLLを再び否定し、無力化しようとしているのではないかとみられている。

  北朝鮮は同日、朝鮮中央通信の報道を通じ、韓国政府の捜索を「西海の海上軍事境界線の無断侵犯行為だ」と規定し、「我々の側の領海侵犯は絶対に看過できず、それに対し厳しく警告する」と表明した。北朝鮮はまた、「他のあってはならない事件を予告している」「新たな緊張を誘発させる」などと武力による対応の可能性まで示唆した。

  韓国軍が同日まで一度もNLLを越えての捜索作戦を行っていないにもかかわらず、北朝鮮側がそうした主張を行うのは、北朝鮮側が主張する「西海海上警備界線」を韓国側が越えたと主張しているからだ。北朝鮮は警備界線の設定を通じ、韓国の領海である延坪島や白リョン(ペクリョン)島付近の海上も北朝鮮側の領海だと見なしている。

  韓国軍関係者は「北朝鮮がNLL以南の地域での通常の捜索活動に対して反発するメッセージを発したことに注目している」とした上で、「2007年に北朝鮮が一方的に設定した『警備界線』を韓国側が越えたという意味であり、NLLの存在自体を改めて否定するだけでなく、NLLの存在が明示された(18年の)9・19南北軍事合意も排斥していると見なせる」と指摘した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/09/28/2020092880037.html

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