【社説】国への借金130億を返済しないチョ・グク母、「全財産9万ウォン」でもあんまりだ

 チョ・グク元法務部長官一家が国に対して負う借金130億ウォン(約12億円)を返すと約束してから1年がたっても一銭も返していないことが分かった。私立学校法人の理事長を務める母親は裁判所に提出した財産目録に預金9万5819ウォンが全財産だと記載した。自動車、家具、家電製品も持っていないと主張した。チョ元長官は申告財産だけで56億ウォンを超える資産家だが、その母親が一文無しだなんて誰が信じるだろうか。「残り財産が29万ウォン」だと言った全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の言葉が思い浮かぶ。 ■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、日本は?  この借金は結局国民の税金で埋め合わせるしかない。チョ元長官一家が経営してきた建設会社と熊東学院が返済できない債務を抱え込んだ韓国資産管理公社(KAMCO)は2001年から130回余りにわたり、返済の督促を行ったが、チョ元長官はそれをかわして応じなかった。19年間にわたり抵抗し、裁判所が今年5月に「悪質な債務者」だと判断し、強制措置を決めたが、「9万ウォンしかない」と言い、開き直った。

  チョ元長官一家は死亡した父親が残した別の借金50億ウォンも「限定承認」手続きを活用して免除を受けた。チョ元長官はそうした手口で父親から相続した「21ウォン」のうち自分の法定相続分である「6ウォン」だけを返済し、本来自身が返済を迫られる12億ウォン全額の免除を受けた。チョ元長官の弟は「偽装結婚」疑惑に加え、訴訟に応じないという変則で100億ウォン以上の工事債権を確保した。弟は昨年、債務弁済のために債権を差し出すと表明したが、まだKAMCOに譲渡していない。

  チョ元長官は昨年、人事聴聞会の前に「家族全員が熊東学院に関連する全ての職位と権限を手放す」「熊東学院を社会に還元する」と述べた。ところが、1年が経過した現在も熊東学院の理事長は依然としてチョ元長官の母親が務めている。チョ元長官は「妻と息子の名義の私募ファンドは公益法人に寄付する」と述べたが、それも口だけだった。チョ元長官は当時、「国民の厳しい叱責を一時的に避けるためではなく、心からの実践だ」と述べたが、一つの約束も守らなかった。あらゆるうそで国民をだました張本人が今も「検察改革」を云々し、批判者を告発と訴訟で脅している。厚顔無恥という言葉でもまだ足りない家族だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/27/2020102780098.html

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