【社説】「公務員銃殺は南の責任」…北の居直りを自ら招いた文在寅政権

 北朝鮮は30日、自分たちが西海で韓国国民を銃殺した事件について「(韓国が)自国の住民をしっかりと管理統制できず起こった事件」「南側に優先的な責任がある」と主張した。冷たい海で精根尽き果てた非武装の民間人に銃撃を加え、その責任を韓国に押しつけているのだ。これまで何度も繰り返されてきた北朝鮮による賊反荷杖(居直り、盗人猛々しいの意)な態度だ。銃殺直後に「申し訳ない」と伝えてきた金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の言葉は、野蛮な犯罪行為に対する国際社会からの批判をかわすための欺瞞戦術だった。 ■韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?  北朝鮮は「遺体損壊とかいう問題も、南朝鮮軍部によって真実が明らかになった」と主張した。韓国軍は北朝鮮による蛮行から2日後、「遺体が焼却されたことを確認した」と発表した。「防毒マスクを着用した兵士たちが遺体に油を注いだ」として当時の詳しい状況も説明した。韓米の情報資産など、確実な証拠に基づいて下された判断だったはずだ。ところが北朝鮮が「射殺はしたが、焼却はしなかった」と主張したことで、韓国政府は国民が失踪した当時以上の兵力と艦艇を動員し、遺体捜索ショーを行った。北朝鮮の主張が正しいことを立証するためだ。これは40日にわたり続いている。韓国国防部(省に相当)長官は国会で「焼却の発表は推定を断言的に表現したもの」として「確認した」とする発表を自ら取り下げた。謝罪まで行った。そのため北朝鮮が「焼却はしなかったとする真実を南朝鮮軍部が明らかにした」と言い出したのだ。暴力集団が大韓民国をもてあそんでいるのだ。

  韓国政府は政府職員失踪直後、国際商船共通網を使って北朝鮮に救助要請ができたが、それをやろうともしなかった。国民が北朝鮮に抑留された事実を把握したのは、射殺される6時間前だった。救助のゴールデンタイムを無駄にしたのだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、今回の事件について「殺害された」ではなく「死亡事故」という言葉を使い、殺人犯である北朝鮮の責任を弱めようとした。北朝鮮の賊反荷杖な態度は現政権が自ら招いたのだ。

  韓国政府と与党は銃殺された国民を最初から「越北者」とレッテル貼りした。これに対して北朝鮮は「南側住民が取り締まりに応じず、逃走しようとした」と主張した。越北者がなぜ北朝鮮から逃走するのだろうか。この政府はその理由を北朝鮮に問いただすことは絶対にしないだろう。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/31/2020103180009.html

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