「BTSの『切り貼り写真集』作って詐欺」…会社代表に懲役刑

 男性アイドルグループBTS(防弾少年団)のメンバーたちの写真を切り貼りして写真出版物を製作、出版契約を結んで金銭を受け取ったとして起訴された会社関係者らに懲役刑をはじめとする有罪判決が言い渡された。 ■外国人に聞く、韓国と聞いて思い浮かべる人物2位は防弾少年団、1位は?  ソウル西部地裁刑事第9単独のパク・スヒョン判事は30日、詐欺で起訴されたエンターテインメント関連会社A社代表の男(55)に懲役10月を、同社の社員の男(43)と写真集を製作したエム・ジー・エム・メディア代表(61)にはそれぞれ懲役10月(執行猶予2年)の有罪判決を言い渡し、保護観察処分と社会奉仕120時間を命じた。

  同地裁は実刑を言い渡したA社代表の男に対し、被害者らとの和解の機会を与えるため、法廷拘束はしなかった。

  A社代表の男らは昨年1月、BTSの所属事務所ビッグヒット・エンターテインメントの事前承認を受けずにBTSの肖像写真などを使った「スター・フォーカス・スペシャル・マガジン」を製作、出版社と販売契約を結んでいた。

  同契約時、ビッグヒット・エンターテインメントは、エム・ジー・エム・メディアが事前に承認を受けずにBTSの肖像写真を利用したという理由などにより、BTSの肖像・氏名などを使った本の出版の差し止めを求める仮処分を申請していた状態だった。ところが、A社代表の男らはこうした事実を出版社に通知せずに契約を進め、前受金名目で数億ウォン(数千万円)を受け取っていたことが分かった。契約数量のうち一部は印刷されたが、仮処分決定に基づいて写真集はほとんど販売できなかったという。

  同地裁は「被告たちは契約締結前に被害者たちに仮処分に関する事実を告知したと言っているが、いつ、どのような方法で言ったのか、具体的に陳述できていない。被告らが出版できなくなる可能性があることを知っていたなら、契約書に書かなければならないが、そうしていなかった」と述べた。

  その上で、「被告らは被害を補償するため別の案を作ったり、被害者らから受け取った金銭を返したりすることもなかった。被害者らをだまし、商品供給に対する前受金を受け取った事実を有罪と認める」と判決理由を説明した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/31/2020103180025.html

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