W杯ゴール以外はすべて手にした男・李同国が引退宣言

 「ゴールゲッター」はゴールで語るが、李同国(イ・ドングク、41)=全北現代モータース、2007年まで李東国=はゴールを入れずとも有名になったストライカーだった。

  李同国は1998年、国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)フランス大会に19歳で出場した。マルセイユでオランダと行ったグループリーグ第2戦後半32分に交代投入されてW杯の舞台を踏んだ歴代最年少韓国人選手になった。李同国は0-4とリードされている状況で、オランダのGKの手に当たり、ゴールポストの上を越えていく強力なミドルシュートを放ち、続くコーナーキックをヘディングシュートでつなぎ、再び相手ゴールを脅かした。0-5の大敗にもかかわらず、胸のすく彼のシュートだけがファンらの胸のつかえを取った。「韓国人選手の中で最も印象的」と外国メディアから評価された。

  「双葉の時から違っていた木」はその後、数多くのゴールでファンの期待に応えた。 1998年から2020年までの23年間にわたり韓国プロサッカー547試合に出場して228ゴール、77アシストを記録した。歴代最多ゴール(228ゴール)、最多攻撃ポイント(305)だ。

  このように華麗なキャリアを積み上げてきた李同国が26日に引退の意向を明らかにした。「心残りと感謝の気持ちの両方があった今シーズンを最後に、私の人生のすべてをささげたピッチを去ることにしました。引退は終わりではなく、新たなスタートだという気持ちで、長い間考えた末に下した決定です」という文章を写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」に投稿した。

  1998年に浦項スティーラースでプロ選手デビューした李同国は、フランスW杯でいいプレーを見せて韓国リーグ新人賞を受賞、スターになった。現役中には紆余(うよ)曲折もあった。2002年の韓日共催W杯で最終リストから脱落、「怠けた天才」と批判された。トップクラスのFWとして活躍していた2006年には韓国での試合中にひざの靱帯(じんたい)が切れるという大けがをし、同年のドイツW杯に出られなかった。イングランド・プレミアリーグのミドルスブラFCに所属していた時(2007-08年)は失敗に終わり、城南一和に復帰した2008年も2ゴールにとどまった。 ■韓国人が選ぶ、最高のスポーツ選手1位は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/27/2020102780027.html

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