「博士部屋」チョ・ジュビン被告、一審で懲役40年

 未成年者に撮影を強要したわいせつ動画などを製作し、メッセンジャーアプリ「テレグラム」に開設したチャットグループ「博士部屋」で流布したとして起訴されたチョ・ジュビン被告(24)に対し、ソウル中央地裁は26日、児童・青少年性保護法違反(わいせつ物製作・配布)などの罪で懲役40年を言い渡した。犯罪団体組織の罪も適用され、有期懲役の上限である50年に近い重い判決となった。

  チョ被告にはこのほか、身元公開10年、電子足輪装着30年なども言い渡された。同じ事件で起訴された元巨済市長職員C被告(29)には懲役15年、元公益勤務要員のG被告(24)には懲役13年など共犯にも重い判決が下された。

  チョ被告の犯行は昨年9月、ある大学生取材団による追跡報道で発覚した。警察に逮捕されたチョ被告らチャットグループの運営者は昨年5月から今年2月にかけ、児童・青少年数十人にさまざまなわいせつ行為を強要し、動画を撮影した上で、それを流布したとして起訴された。犯罪を目的として団体を組織したとする「犯罪団体組織罪」も適用された。特にチョ被告は昨年4月から9月にかけ、孫石熙(ソン・ソクヒ)JTBC社長に「興信所を経営して得られた情報を提供する」と持ちかけ1800万ウォン(約170億円)を受け取ったほか、尹壮鉉(ユン・ジャンヒョン)元光州市長からも3000万ウォンを脅し取ったとして、恐喝罪も適用された。

  ソウル中央地裁は「チョ被告は多数の被害者を誘引、脅迫し、性搾取コンテンツを製作、流布したことで、多くの被害者の個人情報を公開し、復旧不可能な被害を与えた」と指摘。さらに、「博士部屋は多数の構成員が性搾取コンテンツを製作、配布するという目的だけで構成、加担した組織だ」として、組織団体組織罪でも有罪と認定した。その上で、「犯罪の重大性と緻密さを考慮すると、長期間社会から隔離すべきだ」と量刑理由を説明した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/27/2020112780002.html

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