日帝徴用者の息子、英文で彼らの蛮行を明白に記録した

 「1868年の明治維新後の日本における急速な近代化と国家発展は、日本の侵略に遭ったアジアの犠牲の上に成り立ったものでした。この事実を知らない世界の読者のために本を書きました」 ■2020年世界幸福度ランキングで韓国61位に低下…最も幸せな国は?  情報通信部(省に相当)の公務員出身のパク・チョルスンさん(54)は最近、400ページほどある英文の研究書籍を出版した。チャールズ・パク(Charles Park)という名前で書いた『不都合な歴史:アジアに差した日本の暗い影(An Inconvenient History: Japan's Dark Shadow on Asia)』だ。感情と偏見をできる限り排除しつつ、日本のアジア侵略という「影」と、戦争が終わってもその影を光に転換しようと努力しない歴史を深く考察した。

  パクさんは、日帝末期の徴用者の息子だ。父親パク・チョンオクさんは1942年に南洋諸島へ連れていかれ、太平洋戦争が終わった後、辛うじて生還した。パク・チョルスンさんは「日帝は円満な家庭を破壊し、家庭を築くことができた多くの人々の機会を奪った」と語った。

  徴用後も、家族の暮らしは穏やかなものではなかった。小学1年生のとき長兄が病で亡くなったが、棺を載せる輿(こし)もなく、町の青年が背負い子(しょいこ)で棺を担ぎ、山に向かった。中学1年のとき、父が長患いで世を去った。苦労してソウル大学へ進学したが、生計のためマンションの工事現場やコップ工場で働かなければならなかった。

  昨年、日本政府が韓国大法院(最高裁に相当)の徴用関連判決を問題にして輸出規制に入ると、ある徴用被害者が「私のせいで経済報復が起きたようで苦しい」と言ったのに衝撃を受けた。徴用被害者を支援・慰労するアジア平和未来財団(仮称)を設立したいと決心し、孫鳳鎬(ソン・ボンホ)ソウル大学名誉教授など各界の人士およそ120人が参加する同財団は来年の発足を目標に準備を進めている。

  9年前に執筆を始めた今回の書籍も、世界にこの問題を知らせる作業の一環だ。「欧州に留学してみると、西欧の人々は日本を自分たちと同じ先進国としか思っておらず、日帝の残酷な行為やアジアの人々の苦痛についてはよく知らない」という。パクさんは、同書の販売収益金を、日帝による侵略の被害者を助けてアジアの平和を増進することに使うと語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/27/2020112780120.html

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