対日貿易赤字が再び拡大の兆し 不買運動「下火」で
【ソウル聯合ニュース】日本による対韓輸出規制強化のあおりで昨年は16年ぶりの低水準に縮小した韓国の対日貿易赤字額が、再び拡大する兆しを見せている。輸出規制に反発して広がった日本製品の不買運動がこのところ下火になり、日本の消費財などの輸入が増えているためと分析される。 韓国貿易協会によると、韓国の今年1~10月の対日輸出額は前年同期比13.0%減の206億3000万ドル(約2兆1560億円)、対日輸入額は7.3%減の371億9000万ドルで、対日貿易収支は165億6000万ドルの赤字だった。赤字幅は前年同期(164億2000万ドル)に比べて拡大した。 韓国は2004年以降、日本との貿易で毎年200億~300億ドル規模の赤字を計上している。 だが、昨夏に日本が半導体・ディスプレー材料3品目に対する韓国向け輸出規制を強化し、日本製品の輸入も大きく減ったため、昨年の貿易赤字額は03年以来の低水準の191億6000万ドルとなった。 こうした傾向は今年上半期まで続いたが、下半期に入ると日本向け輸出の減少幅は拡大した半面、日本からの輸入の減少幅は鈍化し、貿易赤字が拡大した。 対日輸出額の増減率は今年3月の0.1%増から4月には3.0%減に転じ、6月は10.2%減、7月は11.9%減、8月は13.0%減、9月は12.4%減、10月は13.0%減と2桁の減少率が続いた。 一方、日本からの輸入額の増減率は今年1月の21.9%減から7~8月が9.6%減、9月が8.6%減、10月が7.3%減と、減少率が縮小した。 不買運動のターゲットとなった日本の消費財の輸入には回復の兆しが見える。日本の財務省が発表した10月の貿易統計で、日本の韓国向け自動車輸出は前年同月比90%増加した。 韓国輸入自動車協会によると、日本車のうち高級ブランド・レクサスの10月の販売台数は前年同月比91.0%増の871台、トヨタは35.5%増の553台だった。 今月13日には、カジュアル衣料品店のユニクロが海外の有名デザイナーとコラボした新商品を売り出し、一部の店舗に多くの客が詰め掛けた。最近は日本のビールメーカーもコンビニエンスストアや大型スーパーへの卸値を下げるなどして韓国市場を取り戻そうと努めている。 業界は、韓日など15カ国が署名した東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が来年発効すれば、日本との貿易規模も徐々に拡大するとみている。
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/26/2020112680003.html
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