口閉ざした文大統領…蔡東旭検察総長問題時は朴政権に向かって「民主主義の闇」

なぜ7年前と180度違う態度?

  秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が24日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長を職務排除して懲戒手続きに入ったことについて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は同日と25日の二日間沈黙している。青瓦台関係者たちも見解を明らかにしていない。野党は「大統領はこうした状況を作っておきながら知らないふりをしている」「事実上の国紀紊乱(こっきびんらん=国の規律の乱れ)事件」と批判した。大統領と青瓦台は「司令塔」役をして秋美愛長官と与党・共に民主党を前面に押し出し、自分たちは後ろに下がっているということだ。

  文大統領の沈黙は、2013年9月に蔡東旭(チェ・ドンウク)検察総長が私生活上の倫理問題で辞任した時とは対照的だ。当時、蔡東旭検察総長は黄教安(ファン・ギョアン)法務部長官が監察指示を下すと、自ら職を退いた。現検察総長の尹錫悦氏は当時は国家情報院によるコメント操作事件の捜査チーム長を務めていた。国会議員だった文大統領はこの時、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「ツイッター」に「結局…ついに…ひどい始末の付け方だ。恐ろしいです」と投稿した。コメント操作事件に対する検察の捜査を朴槿恵(パク・クネ)大統領が阻むため、検察総長を辞めさせたという意味だと解釈された。

  朴大統領が野党代表と会談し、野党の法務部長官交代要求を拒否すると、文大統領は「民主主義の夜、闇のトンネル。(意思)不通と非正常を確認した出会い。息が詰まりますね」と述べた。当時の民主党は「公開的でひきょうな国紀紊乱」「大統領の裁可なしには不可能なことだ」と対政府闘争に乗り出した。チョ国(チョ・グク)前法務部長官も「蔡東旭、尹錫悦に目を付けることで青瓦台と法務部長官の意中は明らかになった」「捜査をきちんとやる検事は何としても切る。何を恐れているのかが分かる」と言った。

  その文大統領と共に民主党が、今は180度違う態度を見せているのだ。法曹界では、大統領が任命した検察総長に対する職務排除と懲戒請求を、秋美愛長官が青瓦台と話し合うことなく推進できるだろうか、と見ている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/26/2020112680064.html

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