【コラム】「意思疎通ショー」の付き添いと化した韓国企業経営者

 京畿道高陽市一山地区のキンテックスで25日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が開いたイベント「韓国版ニューディール-大韓民国の人工知能(AI)と出会う」には洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相、崔起栄(チェ・ギヨン)科学技術情報通信部長官ら政府関係者とサムスン電子の李仁用(イ・インヨン)社長、KTの具鉉謨(ク・ヒョンモ)代表、LGユープラスの黄鉉植(ファン・ヒョンシク)社長、ネイバーの韓聖淑(ハン・ソンスク)代表、カカオエンタープライズの白尚ヨプ(ペク・サンヨプ)代表ら韓国主要IT企業のトップが出席した。昨年12月にAI国家戦略樹立を発表して以来の1年間の成果を共有する場だった。

  企業の代表らはソーシャルディスタンス規制が強化された上、長い移動距離を理由に出席を迷った。さらに困ったことにイベントには企業別の発表者が別におり、代表らには特にすることがない点だった。それでも青瓦台が呼び出すので行ったという。結局企業トップらは1時間以上着席し、拍手をして帰ってきた。大統領が登場すると起立して拍手し、閣僚が発表をすると再び拍手した。ある出席者は「拍手していただけで終わった行事は初めてだ」と語った。

  青瓦台の行事で設定される大統領とのティータイムもなかった。出席者は2メートル以上の間隔で座らなければならず、大統領や閣僚と簡単な会話すらできなかった。出席企業の間では「政府の成果を誇る席に企業の代表まで呼ぶ必要があるのか」「国民には会合を自粛しろと言っておいて、なぜ行事を強行するのか分からない」といった不満交じりの反応が聞かれた。韓国政府はコロナ事態の中でもイベントを無事開けたと自画自賛した。ある公務員は本紙の電話取材に対し、「コロナのせいで大統領が企業経営者と写真を撮ることができず残念だった」と話した。 ■韓国のAI生態系レベルはインフラ・開発を除き下位レベル、日本は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/27/2020112780121.html

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