全斗煥元大統領がデモ隊に「言葉に気をつけろ」 きょう判決

【ソウル聯合ニュース】韓国軍が市民らの民主化要求行動を弾圧した1980年の5・18民主化運動(光州事件)の際、軍がヘリコプターから市民に射撃したと証言した故人をうそつき呼ばわりしたとして死者に対する名誉毀損(きそん)の罪に問われた元大統領の全斗煥(チョン・ドゥファン)被告が30日、光州地裁で開かれる判決公判に出席するため南西部の光州に出発した。  全氏はこの日午前8時40分ごろ、夫人の李順子(イ・スンジャ)氏とともにソウル市内の自宅を出て乗用車で光州に向かった。黒いスーツにマスク姿の全氏は、車に乗り込む前に自宅前に集まった人々に手を上げてあいさつした。  この際、デモ隊が「全斗煥の身柄を拘束せよ」「全斗煥は国民に対して謝罪せよ」と叫ぶと、全氏はデモ隊に対して何かを言った後に車に乗った。全氏は「言葉に気をつけなさい」と言ったという。  全氏の自宅前には、早朝から警察や報道陣など約100人が集まった。デモと撮影を兼ねたユーチューバー数人を除き、市民団体のメンバーらはそれほど多くなかった。  警察は自宅周辺を包囲して万一の事態に備えたが、これといった衝突は起こらなかった。  全氏は2017年に出版した回顧録で、光州事件当時の軍のヘリコプターからの射撃について証言した故チョ・ビオ神父を「聖職者という言葉が意味をなさないほど破廉恥なうそつき」と非難し、18年5月に在宅起訴された。検察側は先月、懲役1年6カ月を求刑した。  判決公判は30日午後2時から光州地裁で開かれる。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/30/2020113080046.html

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