「認知症の老いぼれ」とバイデン氏を非難するも当選するや…北「米国を刺激するな」

 韓国の情報機関・国家情報院は27日「北朝鮮は在外公館に対し、『米国を刺激する対応を取るな』と指示し、『問題が生じればその国の大使に責任を問う』とする指針を下した」と明らかにした。来年1月に発足する米バイデン政権の対北朝鮮政策の輪郭はまだ明らかになっていないが、北朝鮮としては極度の不安を示した形だ。

  国家情報院はこの日開催された国会情報委員会の全体会議において「北朝鮮は海外公館に対しても『米国を刺激する対応をするな』『問題が生じればその大使に責任を問う』として引き締めにかかった」と報告した。同委員会で与党側の幹事を務める共に民主党の金炳基(キム・ビョンギ)議員が伝えた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はトップダウン外交を好むトランプ大統領とこれまで親しい関係を築いてきた。しかしこれがバイデン政権発足により無駄になることから、国家情報院は「北朝鮮は不安を抱いている」と分析した。

  北朝鮮は今月はじめに行われた米国大統領選挙についても、例年とは違いこれに関連する報道を一切行っていない。金議員は「2008年と12年にオバマ大統領が、16年にトランプ大統領が当選した時は、2-9日後にはこれを報じていたが、今年は全ての国営宣伝メディアが報じていない」と説明した。バイデン氏は昨年11月、トランプ大統領の対北朝鮮政策を批判した際、金正恩氏のことを「凶悪犯」と表現した。これに対して朝鮮中央通信は論評を出し「認知症末期」「権力欲でおかしくなった老いぼれ」などと露骨な非難を行った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/11/28/2020112880007.html

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