朝鮮日報が選ぶ2020年韓国10大ニュース(下)

■連絡事務所爆破、銃殺…南北関係「平昌五輪前」に逆戻り  今年の南北関係は「平昌冬季五輪以前」に逆戻りした。北朝鮮は、6月4日に脱北者団体の北朝鮮向けビラ散布を猛非難した金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長の談話を皮切りに、次々と対南攻勢をかけ、6月16日には、2018年4月27日南北首脳会談板門店宣言の象徴である開城の南北共同連絡事務所を爆破した。金与正氏の談話が出てすぐ与党・共に民主党が推進した対北朝鮮ビラ散布禁止法は「金与正下命法」と呼ばれ、米国をはじめとする国際社会の激しい批判を浴びた。9月22日には西海(黄海)を漂流していた韓国海洋水産部職員(国家公務員)が北朝鮮軍に銃殺された。韓国軍は「遺体も焼かれた」と言ったが、北朝鮮はこれを否定し、共同調査要求にも応じなかった。 ■「財界の巨星落つ」李健煕サムスン会長・辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテ会長死去  今年は財界の大物が相次いでこの世を去った。10月25日に李健煕(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が6年5カ月の闘病の末、死去した。サムスンを世界的な企業に育て、韓国社会に一流の「DNA」を植え付けた人物の死去に、哀悼の声が相次いだ。革新精神と人材経営があらためて注目され、エッセイ集の中古本価格が10倍に跳ね上がるなど、「李健煕シンドローム」が巻き起こった。これより前の1月19日には辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテグループ名誉会長が死去した。たった83円を手に日本に渡り、ロッテを資産115兆ウォン(約10兆9400億円)の企業グループに作り上げた。辛格浩名誉会長の死去により、大企業グループの創業第1世代の時代が幕を閉じた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/31/2020123180003.html

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