文大統領が卞彰欽長官を任命…野党の同意がない26人目の長官に

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、野党の反対にもかかわらず、卞彰欽(ピョン・チャンフム)国土交通部(省に相当、以下同じ)長官候補者の任命を裁可した。現政権発足後、野党の同意なしに任命される閣僚級としては26人目だ。人事聴聞会の対象が閣僚級にまで拡大した盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権後では最も多い。文在寅政権が不動産価格高騰によって支持率が低下する中、今回またも国民世論とかけ離れた長官を任命したとの批判も出ている。文大統領はこの日、女性家族部長官に鄭英愛(チョン・ヨンエ)氏も任命した。 ■「国別腐敗認識指数」韓国39位、日本は?  これに先立ち韓国与党・共に民主党はこの日、国会国土交通委員会の全体会議で卞候補者に対する人事聴聞経過報告書を事実上単独で採択した。民主党議員らは全員が賛成し、卞候補者の辞退を求めてきた野党・国民の力の議員らは採決を拒否して棄権した。正義党は卞候補者の任命には反対したが、同党のシム・サンジョン議員は「報告書に不適格の意見として欠格理由を明記する」という条件付きで賛成した。卞候補者の任期は29日から始まる。

  野党は卞候補者の「貧しい人間が頭がおかしくなって外食などするのか」「九宜駅事故では被害者がもっと気をつけるべきだった」などの発言を問題視して辞退を要求したが、与党は数で押し通した。国民の力は「卞候補者は謝罪はしたが、そこに真正さはない」として「大統領は国会を無視して最初から卞候補者を任命するつもりなのに、何のために聴聞会をするのか」と反発した。国土交通部の金賢美(キム・ヒョンミ)長官が不動産政策の失敗で事実上更迭された中、文大統領に対しては「怒った民心に油を注ぐ不通の政治をしている」との指摘も出ている。

  国土交通委員会はこの日、聴聞報告書の中で「SH・LH社長だった当時、住宅供給や都市再生などの不動産政策を現場で担当し、職務を遂行することで国土分野に対する高い理解度を保有している」と評した。ただし「過去にSH社長在職当時、九宜駅事故の被害者や賃貸住宅の賃借人に対する不適切な発言は、国務委員(長官)に求められる道徳性に達していないとの指摘もある」「ブラックリスト問題や特定学会との随意契約は、公正性に問題があるとして不適切との意見も提示された」と付け加えた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/29/2020122980040.html

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