早期確保に失敗したのに…文大統領「ワクチン遅延、事実でない」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が28日、韓国政府の新型コロナワクチン確保不足や接種遅延懸念などについて、「事実でない」と述べた。しかし、感染症専門家らの間では、これまで伝えられたさまざまな状況から考えると、文大統領の発言をそのまま受け止めるのは難しい、と指摘する声が上がっている。 (1)十分な量のワクチンを確保したのか

  文大統領は同日、「既に十分な量(のワクチン)を確保した」と語った。政府発表通り、来年4600万人分のワクチンが確保されるなら、接種対象者である18歳以上(4410万人)の国民全員がワクチンを接種できる。強力な「新型コロナに対する障壁」が築かれるのだ。

  だが、政府が来年2月ごろ導入する英アストラゼネカ社のワクチンは75万人分であることが分かった。ほかのワクチンは来年4-6月期以降に導入される。アストラゼネカのワクチンは近く英国当局の承認を受ける見通しだが、欧州連合(EU)傘下の欧州医薬品庁(EMA)の承認が受けられるかどうかはまだ不確実だという。疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長も同日、「アストラゼネカやヤンセンファーマ(ジョンソン・エンド・ジョンソン系列)などは許可問題が残っている」とした上で、「不確実性がかなりある」と述べた。全柄律(チョン・ビョンユル)前疾病管理本部長は「最初のワクチン接種後、ワクチンの需給がきちんと行われるだろうという保証がなければ、政府が言う集団免疫などの効果を得るのは難しい」と話す。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/29/2020122980027.html

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