北朝鮮の19年成長率0.4% 南北所得格差27倍に=韓国統計
【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が28日発表した「北朝鮮の主要統計指標」報告書によると、北朝鮮の2019年の経済成長率は0.4%で、3年ぶりに増加に転じた。また南北間の所得の格差は27倍に達した。 ◇北朝鮮プラス成長も南北間の所得格差は増加 19年の北朝鮮の名目国内総生産(GDP)は35兆3000億ウォン(約3兆3300億円)で、韓国(1919兆ウォン)の54分の1程度だった。 19年の北朝鮮の経済成長率は0.4%と推計された。17年(マイナス3.5%)、18年(マイナス4.1%)と2年連続でマイナス成長だったが、3年ぶりに増加に転じた。観光地区の開発に伴い、建設業が2.9%増加したことなどが影響した。 南北間の所得差はさらに広がった。19年の1人当たり国民総所得(GNI)は韓国が3744万ウォンで、前年より2万ウォン減って141万ウォンとなった北朝鮮の約27倍に達した。南北間の格差は09年の21倍から、15年は23倍、18年は26倍と広がっている。 北朝鮮の19年の食糧用作物の生産量は464万トンで、韓国(438万トン)より多かった。ただコメの生産量は224万トンで韓国(374万トン)の5分の3程度だった。 北朝鮮の19年石炭生産量は2021万トンで前年比11.8%増加した。鉄鉱石は283万トン、粗鋼は68万トンで、1990年以降、最低だった。セメントは560万トンで2004年以降、最低だった。 19年の北朝鮮の発電所の設備容量は8150メガワットで、韓国(12万5000メガワット)の15分の1だった。 ◇貿易額14.1%増加 食糧不足で穀物輸入が急増 北朝鮮の19年の貿易額は32億4000万ドル(約3350億円)で、韓国(1兆456億ドル)の322分の1だった。 国連の対北朝鮮制裁の影響で前年の貿易額が大きく減少(マイナス48.8%)したことによる反動で前年比14.1%増加した。 制裁の影響を受けない品目を中心に輸出の割合が増加した結果、最大の輸出品目は「時計および部品」となり全体の17.8%を占めた。前年に比べ57.9%増加した。最大の輸入品目は鉱物性燃料・鉱物油(同11.7%)だった。 食糧不足でコメ・とうもろこしなどの穀物の輸入額は前年比242.0%増加した。 昨年の北朝鮮の最大の貿易相手国は中国で、全体の95.4%を占めた。ロシア(1.5%)、ベトナム(0.9%)、インド(0.4%)と続いた。 統計庁は「GDPなど北の経済状況が前年に比べ少し良くなった部分があるが、制裁の影響が大きく、まだ打撃がある状況」と説明した。 ◇男女の平均寿命 10年以上韓国より短い 人口は北朝鮮が2525万人、韓国が5171万人で、合わせて7696万人と集計された。 平均寿命は男女ともに韓国が10年以上長かった。北朝鮮男性の平均寿命は66.7歳、女性は73.5歳だった。韓国は男性が80歳、女性が85.9歳となっている。 国連が推計した北朝鮮の15~20年の合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子どもの推定人数)の平均は1.91人で韓国(1.11人)より高かった。
朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/28/2020122880186.html
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