「拘置所確定患者が数百人も来るなんて」刑務官ら、休職届出して「脱獄」

 ソウル東部拘置所のコロナ感染収監者345人が移送される慶北北部第2刑務所(慶尚北道青松)の刑務官らが、集団で休職届を出している。さらには辞職願まで出す職員も現れた。 ■コロナ時代に住みやすい国1位はNZ、韓国4位、日本は?  慶北北部第2刑務所は29日、「法務部(省に相当)がここを生活治療センターに指定して感染収監者の移送計画を発表した後、これまでに刑務官8人が休職届を出し、2人は辞職願を出した」と明かした。刑務所の関係者は「育児・家事・病気休職など事由はさまざまだが、突然の確定患者移送決定による不満や感染に対する不安感などのせい」と語った。

  慶北北部第1、第2、第3刑務所には1000人を超える刑務官がいる。コロナに感染した在所者を独房に収監している第2刑務所だけでもおよそ250人が勤務する。ここの刑務官は、収容された確定患者らが完治して移監されるまで「レベルD」の全身防護服を着なければならない。また3週間の勤務後には、2週間にわたり家族と隔離されて生活しなければならない。

  法務部は、自宅隔離中の矯正公務員らが地域住民と接触するのを遮断しようと、刑務所内の施設や外部の別の研修施設に滞在させ、生活必需品や弁当を提供する方針だ。矯正当局の関係者は「休職したいという職員らを説得しているが、今後人員が足りなくなったら、法務部に支援要請をしなければならないこともあり得る」と語った。

  青松の住民らも不安に震えている。とりわけ、今回の確定患者の移送が主力農産物であるリンゴの売上に悪影響を及ぼすのではないか、と懸念している。青松郡は韓国最大のリンゴ産地で、およそ3900世帯がリンゴ作りを営んでいる。住民のキム・ヨンイルさんは「『コロナ都市』という汚名を付けられてリンゴが売れなくなったら、誰が責任を取るのか」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/30/2020123080007.html

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