サムスントップに懲役9年求刑 差し戻し審で韓国検察

【ソウル聯合ニュース】韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告らへの贈賄罪などに問われたサムスングループ経営トップのサムスン電子副会長、李在鎔(イ・ジェヨン)被告の差し戻し審の論告求刑公判が30日、ソウル高裁であり、特別検察官は懲役9年を求刑した。  特別検察官は「韓国企業はサムスンとサムスンではないものに分かれるという言葉があるほど、圧倒的な力を持つグループ」として、「社会の健全な発展のためには不正に断固たる姿勢を見せ、模範を示さなければならないのがサムスンの位置」と述べた。  また、「犯行の過程で影響力や力が弱い別の企業よりも積極的で、簡単に犯罪を犯し、責任を逃れる姿を見せている」と指摘した。  一審と二審ではいずれも12年を求刑したが、今回は9年にしたことについては、「大法院(最高裁)で一部の罪について、無罪が確定したことを考慮した」と説明した。  李被告は朴被告と長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)氏に対し、グループ経営権の継承などを支援する見返りとして賄賂を渡した罪などで2017年2月に起訴された。  特別検察官は李被告が計約298億ウォン(約28億円)に上る賄賂を渡したほか、213億ウォンを提供する約束をしたと判断した。  一審は李被告の罪の一部を有罪と認め、懲役5年を言い渡した。二審は一部の罪を無罪とし、懲役2年6カ月、執行猶予4年を言い渡し、李被告は釈放された。大法院(最高裁)は昨年8月、二審で無罪としたものの一部は有罪とし、審理をソウル高裁に差し戻した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/12/30/2020123080176.html

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