女子トライアスロン選手に暴言・暴行・体罰、元監督に懲役7年の重刑

 故チェ・スクヒョン選手=昨年6月自殺=に暴行を加えるなどの行為をしたとして起訴された慶尚北道慶州市役所トライアスロンチームの元監督と元主将に重刑が言い渡された。

  大邱地裁刑事第12部(イ・ジングァン裁判長)は29日、常習特殊傷害などで逮捕・起訴された元監督のキム・ギュボン被告(43)に懲役7年、元主将のチャン・ユンジョン被告(33)に懲役4年をそれぞれ言い渡した。チェ・スクヒョン選手のチームの先輩だったキム・ドファン被告(26)には懲役1年6月、執行猶予3年が言い渡された。キム・ギュボン被告とチャン・ユンジョン被告には40時間の児童虐待再犯防止講義受講と5年間の児童関連機関就業制限も命じた。

  同地裁は「被告らはチーム内における優位な地位を利用し、長期間にわたり暴言と暴行、体罰行為をした」「最大の被害者であるチェ・スクヒョン選手は苦痛のため22歳で自殺した」「被告らは被害者に人格的侮蔑感やスポーツを継続すべきかどうかという疑念まで抱かせた」と述べた。

  キム・ギュボン被告は寮生活をする選手たちの練習態度などを問題視し、18回にわたりチームの選手たちを常習的に暴行した。チェ・スクヒョン選手に対してはトレーニング合宿から無断で離脱したという理由でモップの柄でたたき、柄が折れると鉄製の柄に変えて再びたたくなどの暴行をした。また、選手たちから合宿航空運賃などの名目で7400万ウォン(約700万円)を集めるなど、計3億3000万ウォン(約3100万円)を徴集、横領した。チャン・ユンジョン被告は「練習態度が気に入らない」と鉄製の棒でチームの後輩たちを暴行したほか、手を後ろに組ませ、頭と両足だけを地面に付けて体を支える、いわゆる「元山爆撃」などの体罰をしたことが明らかになった。大韓体育会は、キム・ギュボン被告とチャン・ユンジョン被告には除名措置を、キム・ドファン被告には資格停止10年という処分を下した。

  大邱地裁は22日にはチェ・スクヒョン選手に対する暴行・体罰で起訴されていたチーム運動処方士アン・ジュヒョン被告(46)に懲役8年と罰金1000万ウォン(約94万円)を言い渡していた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/30/2021013080004.html

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