李秀賢さん追悼行事 東京と釜山で開催=新大久保駅事故から20年

【東京聯合ニュース】韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン)さん(当時26)が東京のJR新大久保駅ホームから転落した人を救おうとして亡くなってから26日で20年になったことを受け、東京と釜山で追悼行事が行われた。  事故は2001年1月26日に発生した。酒に酔ってホームから転落した男性を助けようと李さんと関根史郎さん(当時47)が線路に飛び降りたが、3人とも電車にはねられて亡くなった。  東京で開かれた追悼行事の参加者はこの日午後、事故現場のJR新大久保駅で献花した後、行事の会場となった新宿区内のイベントホールに移動した。  新大久保のコリアンタウンで飲食店やショップを営む韓国人事業主らでつくる新宿韓国商人連合会が主催した東京の追悼行事は新型コロナウイルス感染拡大の影響で当初の予定よりも規模を縮小し、出席者を制限して開催された。  韓国政府は丁世均(チョン・セギュン)首相の名で供花を送り、22日に赴任して自主隔離中の姜昌一(カン・チャンイル)新駐日大使は映像メッセージを送った。  映像メッセージで姜大使は、李さんの犠牲が韓日友好協力関係に共鳴を起こしたとし、「20年過ぎた今でも数多くの人が多様な形で韓日の懸け橋になった故人を記憶し、たたえている」と述べた。  また「韓国と日本は現在のあつれきを克服し、今後さらに多様な分野で協力して共存・共栄の関係になれるよう努力しなければならない」と強調した。  李さんの母、辛潤賛(シン・ユンチャン)さんは新型コロナの影響で出席できず、映像メッセージと手紙を寄せた。  辛さんは手紙で、これまで毎年追悼行事を開催してきた関係者などに謝意を伝えた上で、「国境を越えた大きい人間愛を実現しようとした息子の夢をつないでいくことについて、今後も応援してほしい」と呼び掛けた。  この日午前には李さんの墓がある釜山市立公園墓地でも追悼行事が行われ、辛さんや、丸山浩平・駐釜山総領事も出席した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/26/2021012680236.html

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