【社説】朴元淳をかばった民主党が正義党のセクハラに「衝撃と驚がく」だなんて

 正義党の金鍾哲(キム・ジョンチョル)代表が同党の女性議員にセクハラ(性的嫌がらせ)行為をして代表の座を退くと、与党・共に民主党は公式コメントで「衝撃を超えて驚がくを禁じ得ないことだ」「無寛容原則で対処しなければならず、別の被害が発生しないようにすべきだ」と言った。なぜこのように厚顔でいられるのか。共に民主党支持者たちの反応はもっとひどい。「正義党は党を解散し、新しい名前で再び党を立ち上げなければならない」「ソウル市長・釜山市長補欠選挙に候補者を出すべきではない」などだ。共に民主党所属の朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長や呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長のセクハラ事件の時、彼らは現在の主張とは正反対の言動を取った。 ■2020年世界幸福度ランキングで韓国61位に低下…最も幸せな国は?  それでも正義党は迅速にセクハラの事実を認め、加害者が責任を取った。だが、共に民主党は、国家人権委員会が25日に「朴元淳前市長の性的言動はセクハラ」という結論を出すまでの6カ月間、セクハラの事実さえ認めなかった。同前市長を「清いお方」と称賛し、「あなた様の意志を忘れません」というプラカードをソウル全域に掲げた。共に民主党支持者たちはまた、被害者のことを「官奴」「つつもたせ」に例えて個人情報を流した。被害者を「被害呼訴人(被害を訴えている人)」と呼んだ。補欠選挙不出馬という党憲まで覆した。親文(親・文在寅大統領)系の人々は被害者を殺人罪で告発すると言った。まさに衝撃を超えて驚がくを禁じ得ないことだ。その共に民主党が正義党に向かって「無寛容原則で措置を取れ」と言う。同党の権仁淑(クォン・インスク)議員でさえ「共に民主党の見解文は恥ずかしくて惨たんたるものだ」と言った。

  国家人権委が「朴元淳前市長の性的言動はセクハラだ」という結論を出すと、共に民主党は「被害者に謝罪する」という報道官名義のコメントを書面で出した。「被害呼訴人」という言葉を作った南仁順(ナム・インスン)議員も謝罪文をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に掲載した。6カ月を経て謝罪し、書面で仕方なさそうにSNSに形式的に載せた。心からのものとは思えない。共に民主党のネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)と厚顔無恥、居直りはほぼ常習的なものだが、今回の「幽体離脱」正義党の攻撃には舌を巻く。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/27/2021012780027.html

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