有事作戦統制権の移管 「在任中に成果出す」=韓国国防相

【ソウル聯合ニュース】韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は28日、新年の記者会見を開き、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管について、「強い国防、一層強い連合防衛体系のための時代的な課題」として、「在任期間中に、移管に向けた進展した成果を出したい」と述べた。  韓国軍主導で創設予定の「未来連合軍司令部」の完全運用能力(FOC)の検証を今年完了させ、文在寅(ムン・ジェイン)政権の任期の来年5月までに有事作戦統制権の移管時期に関する合意を交わす意志の表れとみられる。  今年3月初旬の実施が予想される韓米合同の指揮所演習については、「コンピューターシミュレーションによる防衛的で定期的な演習」として、韓米連合軍司令部と緊密に協議していると説明した。  北朝鮮が南北軍事共同委員会に応じる場合、韓米合同演習の開催に影響を与えるかどうかに関しては、「委員会を構成すれば、合同演習を含むさまざまな問題を議論できるようになっている」とし、「協議できると思う」との認識を示した。  北朝鮮の核とミサイル問題については、韓国軍が北朝鮮より量的・質的に強力な監視偵察・攻撃・迎撃能力を持っているとして、「韓米同盟と独自の能力を統合して抑止し、対応する態勢を整えており、不足する部分は補強している」と明らかにした。北朝鮮が発射実験を行った新型短距離ミサイルに関しては探知・迎撃が可能で、開発中のミサイルは韓米両国が分析中と説明した。  韓国軍の原子力潜水艦開発については、「技術力、国家財政など考えなければならない要素が多く、綿密に検討している」と述べた。  昨年末に研究開発を進めることが決まった軽空母については、「作戦性能をみれば、十分に妥当性があるとみられ、プロセスを踏んでいる」と述べ、軽空母の建造を推進する方針を明確にした。  韓米日の3カ国協力と米国のインド太平洋戦略に対する中国の反応については、「われわれの基本的な立場は韓米同盟の基盤の下、中国と協力すること」として、「(中国と)特別な対立はない」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/28/2021012880094.html

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