一般判事を弾劾…韓国与党が前例のない試み

 韓国与党・共に民主党は28日、いわゆる「司法壟断(ろうだん、利益を独占すること)」により裁判に介入した疑惑が指摘されている釜山高裁の林成根(イム・ソングン)部長判事に対する弾劾訴追案を早ければ29日に国会に提出する。判事に対する弾劾訴追案の提出は憲政史上これが3回目となる。前の2回はいずれも大法官(最高裁判所裁判官)に対するものだったが、判事に対する弾劾訴追案が国会で可決された前例はない。

  民主党はこの日議員総会を開催し、元裁判官の李誕熙(イ・タンヒ)議員が進める林部長判事とソウル高裁のイ・ドングン部長判事に対する弾劾訴追案について議論した。朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領の「セウォル号7時間疑惑」関連のコラムを執筆した産経新聞の加藤達也元記者が名誉毀損(きそん)の容疑で起訴された2014-16年の裁判の際、林部長判事は判決文の作成に不当に関与したとして起訴された。当時ソウル中央地裁刑事首席部長だった林部長判事が、同裁判の裁判長だったイ部長判事に「朴大統領のセウォル号7時間疑惑は事実無根という点を判決文に入れてほしい」と求め、判決文の作成に関与したという容疑だ。

  民主党は林部長判事に対する弾劾訴追案を党として採択することはせず、所属議員らによる自由投票とすることにした。しかし国会で174議席を持つ民主党議員の多くが採決に賛成しており、「過半数の賛成」が必要とされる判事の弾劾訴追案が今の国会で可決される可能性もある。国会で弾劾訴追案が可決されれば、事件は憲法裁判所に移され、憲法裁判官9人のうち6人以上が同意すれば弾劾が成立する。ただし林部長判事は一審の裁判で「職権乱用の罪は成立しない」との理由ですでに無罪が宣告されており、しかも今年2月には退任する予定だ。そのため民主党に対しては「弾劾の実効性よりも、司法を手なずけるために林部長判事を見せしめにしている」との指摘も出ている。 ■「世界で最も平和な国」1位はアイスランド、韓国48位、日本は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/29/2021012980045.html

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