尹美香・金南局ら汎与党系議員35人「金正恩が直接反発、韓米合同演習は延期すべき」

 安敏錫(アン・ミンソク)、尹美香(ユン・ミヒャン)、金南局(キム・ナムグク)など韓国の与党「共に民主党」の議員および「ヨルリン民主党」の崔康旭(チェ・ガンウク)議員など、計35人の汎(はん)与党系議員が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)の反発などを理由に、来月予定されている韓米合同演習の延期を求めた。 ■韓国が2021年世界軍事力ランキング6位、北朝鮮28位…日本は?  この35人の議員は25日に声明を発表し「今や韓半島の平和のため新たな歩みへと踏み出すべき時期」だとして「この機会を逃さないための戦略的な方策として、韓米政府が韓米合同軍事演習の延期を決断してくれることを切に訴える」と主張した。

  一同は「韓国国防部(省に相当)は従来実施してきたような防御的性格の合同指揮所演習だと説明しているが、北朝鮮は金正恩委員長まで自ら乗り出して強力に反発しており、しかも今年の党大会では南北関係の『根本的問題』として掲げている」とした。

  続いて「現在の韓半島情勢は南北間、朝米間の相互不信の壁が極めて高く、一寸先を見通すのも難しい」とし「従って現時点における韓米合同軍事演習は北朝鮮の強硬対応を誘発し、極端な外交的・安全保障的対立を引き起こしかねない」と主張した。

  議員らは「米国のバイデン新政権が韓半島政策に対する総合的で、整理された立場をつくり上げる前に域内の緊張を深刻化させるのは、今後の韓半島情勢の管理のためにも、今後の南北・朝米関係のためにも決して望ましくない」と付け加えた。

  また「韓米合同演習を延期したら北朝鮮が相応の行動に出るのかについて、(韓国国民の)疑問はかなりある」としつつも「だが北朝鮮は既に『強対強、善対善の原則』を掲げ、韓米が自分たちの要求事項にかなう忍耐心と柔軟性を発揮した場合、これに相応する緊張緩和措置を取るという立場を明らかにしていることを深く留意すべき」と主張した。

  このほか、韓米合同演習延期の事由としてコロナの流行状況も持ち出した。一同は「韓国政府がコロナ防疫のため5人以上の集合禁止命令を下し、自営業者らの営業も制限しているこの時期、大規模な軍事演習を強行してコロナ危機を深刻化させたとしたら、国民の誰が韓国政府の防疫制限措置に従うだろうかということも非常に懸念される」とした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/02/26/2021022680051.html

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