大胆人事の現代自、初の女性社外取締役に40代の航空宇宙専門家

 現代自動車が、韓国科学技術院(KAIST)航空宇宙工学科のイ・ジユン副教授(47)を社外取締役に迎える。現代自としては史上初の女性社外取締役だ。来年8月から、女性の社外取締役を1人以上登用しなければならないという内容の資本市場法が施行されることに伴い、法施行に先駆けて選任したものとみられる。

  現代自は23日、KAISTのイ・ジユン副教授とウリン租税パートナーのシム・ダルフン代表を社外取締役候補として選定したと発表した。来月24日の株主総会で選任の可否が確定する。

  イ・ジユン副教授は、国内で指折りの航空宇宙工学分野の専門家で、2019年に韓国の教授として初めて米国航法学界の理事に選ばれた。韓国航空宇宙学会の女性初の理事としても活動している。現代自は「社外取締役として都市航空モビリティー(UAM)事業の方向性と技術の動向などについて、踏み込んだアドバイスや意見を頂けるものと期待している」と説明した。

  現代自は2026年にハイブリッドパワートレインを搭載した貨物用の無人航空システム(UAS)を、28年には完全に電動化された有人UAMモデルを発売する計画だ。

  現代自グループの系列各社も女性社外取締役候補の選定に乗り出している。現代モービスがソウル大技術経営経済政策大学院のカン・ジンア教授を社外取締役候補に選出したほか▲起亜自=チョ・ファスン氏(延世大政治外交学教授)▲現代グロービス=ユン・ユンジン氏(KAIST建設環境工学副教授)▲現代製鉄=チャン・グムジュ氏(ソウル市立大経営学教授)-などを社外取締役に迎える予定だ。

  一方、現代自は社内取締役候補も確定させた。張在勲(チャン・ジェフン)社長とソ・ガンヒョン副社長を新たに社内取締役に選任し、河彦泰(ハ・オンテ)社長を再選任する案件を株主総会で扱う予定だ。また、社外取締役だけで構成されていた透明経営委員会を持続可能経営委員会へと拡大再編し、ESG(環境・社会・ガバナンス)に対する審議や議決などの役割を追加する定款変更案件も上程した。株主総会は3月24日にソウル・良才の本社で開催され、出席できない株主は3月12日から23日にかけてインターネットの電子投票を通じて議決権を行使することができる。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/02/23/2021022380255.html

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