「国民をだました」…4大河川の堰解体巡り監査請求

 4大河川国民連合は26日、「錦江・栄山江の堰(せき)の解体決定は不当」だとして大統領直属の国家水管理委員会と環境部(省に相当)を相手取り、監査院に公益監査を請求した。監査院が受理した場合、過去4度にわたる4大河川監査の後、「堰の廃棄」が適切かどうかを巡る新たな監査が行われることもあり得る。

  4大河川国民連合は監査請求書で「環境部と国家水管理委員会は水質についての法令上の基準を無視し、恣意的な水質基準やでたらめな統計資料で国民をだました」とし、「ひたすら文在寅(ムン・ジェイン)大統領の公約を実現しようとして、数千億ウォン(1000億ウォン=約94億円)の血税を投じて建設した立派な世宗堰・竹山堰・公州堰を撤去すると決定した」「政府は水質改善を理由に過去3年間、錦江・栄山江の堰の水門を開いたが、予想とは逆に水質はむしろ悪化したという結果が環境部の水質統計で確認された」と指摘した。

  韓国政府は先月18日、錦江の世宗堰と栄山江の竹山堰は解体、錦江の公州堰は一部解体を決定・発表した際、「自然性の回復」と「緑藻問題の改善」を掲げ、水質が悪化するかどうかには全く触れなかった。しかし環境部が昨年8月に出した報告書「錦江・栄山江堰開放モニタリング結果」を通して、堰の開放による水質悪化の事実を既に確認し、上層部に報告していたことが判明した。国家水管理委員会は「堰解体」を推進する過程で、水質悪化に関して、案件上程を通す委員会全体レベルの検討をただの一度も行わなかった。

  また、国務調整室が「堰廃棄」の結論のために「再自然化」「緑藻の低減」などの方を浮き彫りにした、という指摘もなされている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/02/27/2021022780006.html

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