【社説】脱北民が韓国軍を救援者ではなく北朝鮮軍と同一視するなんて

 東海岸を通って帰順した北朝鮮男性が韓国軍を避けて移動していた事実について、韓国国防部(省に相当)の徐旭(ソ・ウク)長官は「確認したところによると、(北朝鮮男性は)韓国軍の監視所に入れば再び北朝鮮に送り返されると考えていたようだ。そのため民家に行こうとしたとみられる」と発言した。北朝鮮男性は「韓国軍に発見されれば強制北送される」と考え、これを恐れていたというのだ。脱北民が韓国にやって来て韓国軍兵士に会えば、「助かった」と思い安心してこそ正常だ。つい先日までは実際そうだった。ところが文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後はこれが180度変わった。脱北民が韓国軍兵士に会えば「助かった」ではなく「死ぬかも」と考えるようになったのだ。これが本当に大韓民国であり、大韓民国軍なのか。

  2012年に同じようなルートでやって来た北朝鮮軍兵士は、韓国の前方監視所(GOP)内務班のドアをたたいて帰順の意思を伝えてきた。背後から北朝鮮軍の銃弾が飛んでこないか恐れていたが、韓国軍の監視所を見て「もう助かった」と安心したという。これに対して中朝国境を越えた脱北民たちは、中国軍を見れば無条件にこれを避け民家に入り込まないと助けてもらえないという。しかし今回の帰順者は長い時間泳いで疲れた状態だったにもかかわらず、あえて韓国軍兵士を避けて山の中に向かった。今や脱北民は韓国軍を北朝鮮軍や中国軍と同じように疑っているのだ。言うべき言葉も見つからない。 ■「パスポートランキング」韓国3位、北朝鮮103位、日本は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/02/25/2021022580072.html

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