【コラム】魔法の呪文が解けつつある

 チョ国(チョ・グク)元法務部長官が朴亨ジュン(パク ・ヒョンジュン)釜山市長候補=野党・国民の力=の子女の入試疑惑を取りざたする文章をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に掲載したものの、後に削除した。「チョ万大蔵経」(チョ国+八万大蔵経、八万大蔵経は版木8万枚からなる仏教経典で、それほどたくさんあるチョ国語録という意味)、「チョジョクチョ」(本来は組積造〈建築物の構造〉のことだが、「チョ国の敵はチョ国」〈自分が以前した発言と現在の発言が矛盾するという意味〉の略語と同じ発音)という言葉にも屈せずきちょうめんにフェイスブックで活動をしていたチョ元長官だが、候補者側の一言の反論でこっそり掲載文を削除することは珍しい。チョ元長官が所属している陣営内部で心境の変化でもあったのだろうか。

  珍しい光景はほかにもあった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先日、自身の退任後の私邸に対する批判が高まっているのを受けて自らフェイスブックで反論したが、これに対して一部の親与党系ネットユーザーの間で「盧武鉉(ノ・ムヒョン)を売るような行為を突然始めた」という批判が出た。「みみっちい」という文大統領の言葉に激怒した野党とは違い、彼らは「盧武鉉元大統領の慶尚南道金海郡烽下村の私邸」に言及した文大統領の発言に敏感に反応したのだ。大衆が願っていることを読み取り、感情を刺激するのにたけていた現政権の人々の勘が突然、鈍くなっているのだろうか。卓賢民(タク・ヒョンミン)青瓦台儀典秘書官もフェイスブックで李俊錫(イ・ジュンソク)元・国民の力最高委員のことを「李俊錫君」と呼び、不必要な論争を招いた。 ■2020年世界幸福度ランキングで韓国61位に低下…最も幸せな国は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/03/26/2021032680149.html

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