故・李健熙サムスン会長の遺産26兆ウォン、60%を社会還元

 サムスン経営者一族は、故・李健熙(イ・ゴンヒ)会長の遺産のうち現金1兆ウォン(約978億円)を感染病ワクチン・治療剤の開発と小児がん・希少疾患の子どものために社会還元する。朝鮮王朝時代の画家、鄭ソン(チョン・ソン)の「仁王霽色図」など国宝14点と朴寿根(パク・スグン)、モネなど国内外の近現代美術史を代表する画家の作品を含め、美術品2万3000点も国に寄贈する。 ■韓国企業ブランド価値1位はサムスン電子、TOP10は?  洪羅喜(ホン・ラヒ)夫人、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長、李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長、李叙顕(イ・ソヒョン)サムスン福祉財団理事長は28日、サムスンを通じ、故人の遺産の社会還元と相続税納付に関する計画を明らかにした。李健熙会長の遺産はサムスン電子など系列企業の株式19兆ウォンと不動産、美術品を含め約26兆ウォンだ。12兆ウォンに達する相続税は5年間にわたり分納するという。韓国政府の3年分(2017-19年)の相続税収(10兆6000億ウォン)を上回る額だ。

  社会還元する遺産1兆ウォンのうち7000億ウォンは国立中央医療院に寄付し、国内初となる感染病専門病院「中央感染病専門病院」の設置と疾病管理庁傘下の国立感染病研究所の最先端研究所の設立・運営に充てられる。3000億ウォンは小児がん・希少疾患を患った子どもたち1万7000人余りの治療費支援に使われる計画だ。

  李健熙会長が生涯収集した美術所蔵品も美術館、博物館への寄贈を通じ、社会に還元する。高麗時代の仏画「高麗千手観音菩薩図」(宝物2015号)、朝鮮後期の画家、金弘道(キム・ホンド)の「秋声賦図」(宝物1393号)などの文化財、抽象芸術家である金煥基(キム・ファンギ)の「女たちとかめ」、朴寿根の「臼をつく女」など韓国の近代美術品、モネの「睡蓮」、ジョアン・ミロの抽象画など海外の有名画家の作品も含まれている。これら所蔵品は国立中央博物館、国立現代美術館、地域の美術館に寄贈される予定だ。財界と美術界は寄贈される美術品が鑑定価格基準でも少なくとも1兆ウォンに達すると推定している。サムスン経営者一族は「生前に『企業の社会的責任と共生努力』を繰り返し強調した李健熙会長の遺志に従い、さまざまな社会還元事業を続けていく」と表明した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/29/2021042980003.html

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