要望書提出は昔の話、今やネットで職場の不満を暴露する韓国軍・警察

　「警察のワクチン接種、どうかしている」「ワクチンを強制的に接種しろと圧力を加える東大門警察署長」

  27日、匿名の会社員向けインターネット・コミュニティー・サイト「ブラインド」に職場名が「警察庁」と表示された暴露の書き込みが数十件あった。警察指揮部が新型コロナワクチン接種を強制しているという内容だった。内部文書である警察庁公文書を直接撮影して掲載したり、「接種に同意しない者には陳述書を出させる」という上官の携帯メッセージを公開したりした人もいた。韓国警察庁の金昌竜（キム・チャンリョン）長官が26日、全国指揮部ネット会議で、接種率が低い市・道の警察庁長官に対し、「なぜ接種率がこのように低いんですか」「言ってみてください。どう思いますか」と強くしかりつけた発言もそのまま同サイトにアップロードされた。

  一部の警察官らはネット記事のコメント欄でもこの発言を拡散させた。「ブラインド」に投稿した警察官は「仕事をしていて指揮部のネット会議の内容を偶然聞き、これを書き取って投稿したものだ」と言った。「ブラインド」にこのような暴露記事が掲載されてから2時間後、ポータルサイトには「警察がワクチン接種を強制」という記事が数十件掲載され、批判世論が形成された。「ブラインド」に暴露文を書いたある警衛（警部補）級の人物は「私が警察庁長に投書していたら、見たふりでもするだろうか」「すぐに反応が来るネットで暴露するしかない」と言った。

  「保安」と「報告」を命と考える軍・警察組織で内部報告・要望書提出という手続きを経ず、すぐにネットで暴露するケースが増えている。職業警察官や軍人はもちろん、一般の兵士や、兵役に就く代わりに務める義務警察官にまでスマートフォンの使用が許可されて以降、広がっている現象だ。「高画質スマホカメラ」で証拠を収集し、「ブラインド」やソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）の「フェイスブック」、「青瓦台国民請願掲示板」など対外秘の内部事情を匿名で公開するものだ。 ■2020年世界幸福度ランキングで韓国61位…最も幸せな国は？

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/29/2021042980046.html