バイデン大統領「米国は世界のためワクチン武器庫になる」

 バイデン米大統領は28日(現地時間)、就任後で初めての連邦議会上下院合同演説で、「第二次世界大戦時、米国が(全世界の)民主主義の武器庫だったように、(新型コロナウイルス感染症の世界的大流行という時代で)ほかの国々のためワクチン武器庫になる」と述べた。

  就任100日目を迎える一日前に演説に立ったバイデン大統領は「世界の首脳たちと対話をする時、『米国が(国際舞台に)戻って来たのは分かるが、どのくらい長くいるつもりなのか』と最もよく質問される」「我々は(今後も引き続き)とどまることを示さなければならない」と指摘した。トランプ政権時代に孤立主義傾向を見せた米国が世界の舞台に復帰、米国国内のワクチン生産が需要を満たしていることから、世界の新型コロナ対応に乗り出すということだ。ホワイトハウスは同日、これと関連して、「米政府が確保しているアストラゼネカのワクチンの原料をインドに送り、2000万回分以上のワクチンが作れるよう助けする」と明らかにした。今後、ファイザーやモデルナのワクチンの知的財産権を一時猶予するなど破格の追加対策が打ち出されるのか、注目される。

  中国に関連して、バイデン大統領は「『ヨーロッパの北大西洋条約機構(NATO)がそうであるように、(米中間の)衝突を防止するため、我々はインド・太平洋でも強力な軍事力を維持するだろう』と習(近平・中国)国家主席に言った」と述べた。すると、米民主党議員たちは一斉に起立して拍手を始め、米共和党議員たちもこれに賛同、中国けん制のために「超党派的支持」の姿勢を示した。「NATO」言及がインド・太平洋地域での同盟国間における多国間安保体制形成を念頭に置いてのことなのかも今後、注目を集めるだろう。

  バイデン大統領はまた、「『国境を越えて米国の利益を守る』と(習主席に)明確に言った」「国営企業に対する補助金や米国の技術・知的財産権盗用ように、米国の労働者と産業を弱体化させる不公正な貿易慣行に対抗する」と言った。さらに、「米国は人権と基本的な自由に対する公約から退かない」「責任感を持つどの米国大統領も基本的人権侵害に沈黙することはできない」とも言った。経済、軍事、人権など全方位的な対中けん制を予告したものだ。 ■ワクチン接種率OECD1位はイスラエル、日本が最下位…韓国は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/30/2021043080031.html

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