韓国の仮想通貨投資家587万人、先月だけで191万人参入

 韓国の仮想通貨投資家が今月3日現在で587万3000人に膨らんだことが分かった。昨年末時点では162万6000人にとどまっていたが、年初来で420万人以上増えたことになる。仮想通貨投資ブームとなった先月だけで191万人増えた。本紙が入手した金融委員会の資料で明らかになった。 ■韓国の家計債務比率が対GDP比97.9%で世界1位、日本は?  投資額を見ると、2018年1月以降、127兆7000億ウォン(約12兆5400億円)が仮想通貨取引所に入金され、105兆ウォンが出金された。口座残高は22兆7000億ウォンだ。587万人が投資を継続していると仮定すると、1人当たり387万ウォンを投資している計算になる。

  金融委は2週間前に資料を国会政務委員会所属の国会議員に提出した。金融委による公式統計で仮想通貨の投資家数と投資額が明らかにされたのは初めて。4大仮想通貨取引所(アップビット、ビットサム、コインワン、コービット)による18年1月から今年5月3日までの取引を集計した統計だ。

  仮想通貨の投資家数は昨年10月以降、毎年急増している。昨年10月の仮想通貨取引所の新規加入者は1万3000人だったが、11月には10万2000人に急増。今年も1月に36万7000人、2月に84万9000人、3月に111万6000人、4月に191万5000人が取引所に加入した。銀行口座を通じ、取引所に入金される資金も大幅に増加しており、昨年12月の3兆9000億ウォンから今年4月には33兆2000億ウォンへと9倍に増えた。

  資料には仮想通貨バブルを懸念する金融当局の見解も示されている。「外国より韓国で仮想通貨の価格が高い『キムチプレミアム』が再び生じ、投資家と投資資金が殺到するなど投機ブームの再燃が懸念される」との指摘だ。しかし、金融委は仮想通貨投機の過熱を懸念しながらも、「当面は追加的な規制策を打ち出すことは慎重に検討すべきだ」とし、規制強化には否定的な立場を示した。国会関係者は「仮想通貨市場が現在のように過熱している状況で下手に規制策を打ち出し、価格が急落すれば、投資家の不満が集中しかねず、消極的な姿勢を見せたようだ」と話した。

  一方、韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は27日、「(仮想通貨など)暗号資産の規模が急拡大しているが、価格変動が非常に大きい。どんな経路をたどっても、金融システムの安定にマイナス影響を与える可能性がある」と警告した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/05/28/2021052880006.html

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