ノーマスクで腕を組んだ中国と北朝鮮

 韓米首脳会談を受け、北朝鮮と中国が米国の圧力に対抗するため再び結束を強めている。中国の王毅・外相はこの日、北京の釣魚台国賓館で北朝鮮の李竜男(リ・リョンナム)中国駐在大使と会談し「中国は北朝鮮の経済発展と国民生活改善を確実に支持し、北朝鮮に対して可能なあらゆる支援を継続して提供する用意ができている」「(朝中が)国際的な問題と地域の懸案に対して協力を強化することを望む」と述べた。

  これに対して米軍のトップは北朝鮮の核や弾道ミサイルの脅威への警告を続けている。マーク・ミリー合同参謀本部議長は27日(現地時間)、来年度の国防予算を審議する米議会下院歳出委員会の国防小委員会公聴会に提出した書面の答弁書で「北朝鮮は引き続き弾道ミサイルの能力を強化しており、米本土はもちろんインド・太平洋地域の同盟国にまで実質的な脅威となる技術力を保有している」と指摘した。ミリー合同参謀本部議長はさらに「北朝鮮は最もぜい弱な住民と韓半島の平和を犠牲としながらも軍事力を緩和しようとする兆候は示していない」とも警告した。米国防総省のオースティン長官も同じ公聴会に提出した書面の答弁書で「北朝鮮は地域における同盟国やパートナー国に対して徐々に大きな脅威となりつつある」「外交により(対北朝鮮政策を)リードする一方で、北朝鮮の不安定かつ挑発的な行動を緩和させるため引き続き努力を重ねていきたい」との考えを示した。

  このように北朝鮮の反応を見極めながら「長期戦」を準備している米国とは異なり、韓国政府は「南北間の対話」などを積極的に推進していることから、米国内では「韓米間の対北朝鮮政策に温度差があるのでは」との指摘が相次いでいる。カーティス・スカパロッティ元韓米連合司令官はこの日、米戦略国際問題研究所(CSIS)主催の遠隔セミナーで「(文在寅〈ムン・ジェイン〉大統領の)任期はあまり残っていない」とした上で「韓国政府は『平和構築』『制裁緩和』などを通じて南北関係を進展させたいと考えているが、バイデン政権の対北朝鮮政策がこれと同じ接近法を取るとは考えられない」との見方を示した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/05/29/2021052980009.html

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