韓国・済州島の山中にBMW70台放置、何が起きているのか

 済州島ではレンタカーとして使用されていた輸入電気自動車(EV)が山間部や空き地に放置されているのが目撃されている。レンタカー業者の経営悪化と高額な修理費用などを理由に放置されたものとされる。 ■韓国の家計債務比率が対GDP比97.9%で世界1位、日本は?  25日午後、済州市涯月邑の牧草地を訪れると、ナンバープレートを取り外したBMW「i3」70台余りが駐車されていた。これら車両は不渡りを出した地元のレンタカー会社A社が所有しているもので、現在は差し押さえられていることが分かった。

  BMWコリアによると、A社は2016、17年にBMWファイナンシャルを通じ、分割払いでi3を200台購入した。しかし、A社は昨年、経営悪化で不渡りを出し、税金納付や債務返済が滞り、結局所有車両が差し押さえられた。

  A社から差し押さえられた車両はこの場所だけでなく、済州市我羅洞の空き地など市街地にも放置されていることが確認された。

  差し押さえられた車両は来月ごろ、競売保管所に移される予定だ。BMWコリアは今月17日、裁判所から競売許可決定を受け取っており、差し押さえられた車両は近く競売にかけられる。

  高価な輸入EVレンタカーが修理費用のために放置されるケースもある。済州地区のレンタカー業者によると、輸入EVは事故が起きた場合、修理期間が長く、修理費用が数千万ウォンに達するケースが多いため、業者は修理できない状況だという。

  済州市内の空き地にBMWi3のEV10台余りを駐車しているB社の関係者は「EVは修理期間が長く、多額の費用がかかるので、事故が起きると処理に苦慮している。修理費は見積もり段階で4000万-5000万ウォン(約388万-484万円)が示された」と話した。

  車両購入時に補助金が支給されたEVレンタカーの場合、2年以内に売却、廃車ができないことも放置理由の一つだ。18年式の第2世代BMWi3はLUXモデルの車体価格6000万ウォンに補助金1691万ウォンが支給された。昨年まで済州道が普及させたEVレンタカーは4143台で、1台当たりの補助金を1300万-1400万ウォンと仮定すると、支援予算は539億-580億ウォンと推定される。

  レンタカー会社関係者は「保険で処理しようとしても、一部は自社で負担しなければならず、事故補償による保険料上昇も避けられない。廃車しようとしても、行政機関の補助金と借り入れの残金があるため、どうすることもできない」と話した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/05/26/2021052680106.html

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