中国共産党100周年直前に家を追われた趙紫陽元総書記家族

 中国共産党創立100周年記念日(7月1日)が迫る中、趙紫陽・元中国共産党総書記の家族が北京の東城区にある自宅から退去命令を受け、引っ越しを始めたという。香港紙「明報」が25日に報じた。内外に向けて中国共産党の成功と勝利をアピールするイベントを前に、党の決定に反対して政治の自由化を支持した記憶を消すものだという指摘が出ている。

  「明報」によると、趙紫陽・元総書記の子どもたちは24日、北京市東城区の富強胡同(フートン。路地)6号にある元総書記の旧宅の明け渡しを始めた。中国の作家、高瑜は24日、ソーシャルメディアに「きょう、富強胡同6号の32年の歴史が終わり、趙紫陽が生前使っていた家具は全て郊外の倉庫に移された」と書き込み、引っ越し車両を撮った写真をアップロードした。1987年に総書記ポストに上った趙紫陽は、89年4月から6月にかけて、北京の天安門広場に集まって政治の自由化を要求していた学生デモ隊を武力鎮圧しようという党指導部に反旗を翻した。しかし同年6月、「動乱を支持し、党を分裂させた」という理由で失脚した。2005年に85歳で亡くなるまで、16年にわたり富強胡同の自宅に軟禁された。

  中国政府が所有している趙・元総書記の家では、2013年に梁伯キ(王偏に其)夫人が死亡した後、娘とその夫が暮らしていた。「明報」は「中国当局の関係者が口頭で、趙・元総書記の子どもたちに『早く家を明け渡せ』と要求した」と伝えた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/26/2021062680016.html

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