「権力による性暴力」呉巨敦前釜山市長に懲役3年

 部下の女性職員に対する強制わいせつなどの罪で起訴された呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山市長(72)が29日、一審の釜山地裁で懲役3年の判決を受け収監された。昨年4月の事件発生から1年3カ月で一審判決が下された。

  釜山地裁は判決で「事件は市長というはるかに優越した地位を利用し、市長執務室、公用車などで及んだ権力による性暴力だ」と批判。「犯行が計画的なものとは言えないが、単純に偶発的で一回限りだったとは言えない」とも指摘した。

  共に民主党に所属していた呉前市長は昨年4月、市長執務室で女性職員Aさんに対する強制わいせつ行為に及び、重度の外傷後ストレス障害を負わせたとして起訴された。呉前市長は2018年11-12月、別の女性職員Bさんに対する強制わいせつ行為を報じたユーチューバー2人を名誉毀損で虚偽告訴した罪にも問われた。釜山地裁は起訴事実を全て認定した。

  呉前市長側は「強制わいせつは一回限りで偶発的なものだった」とし、被害者の外傷後ストレス障害とは因果関係がなく、犯行当時に呉前市長に「認知障害」があったことを考慮すべきだと主張した。特に認知障害について、呉前市長側は21日の論告求刑公判で、「『力がなく病気の老人だ、狂った老人が本当に狂ったことをしてかわいそうだ』と思って許してもらいたい」と訴えたが、釜山地裁は受け入れなかった。

  むしろ釜山地裁は強制わいせつ致傷の容疑について、「被害者2人のうちAさんは、業務遂行中の無防備な状態で、勤務先の組織の首長である被告から突然恥辱的な犯行を受け、精神的ショックは相当なものだったはずだ」とし、Aさんが受けた傷は相当期間あるいは永久に心理的機能障害を引き起こすほど深刻だと判断した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/06/30/2021063080101.html

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